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予算・費用

注文住宅の正しい相見積もりの取り方【元住宅営業マンが語る】

 

こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。

 

マイホームを建てる上で1番の悩み事は、いくらで家が建つのかということではないでしょうか。

間取りや設備の打合せは楽しいですが、資金の話になると気持ちが重くなる方も多いと思います。

 

きりん
結局お金が1番気になる!

 

なるべくお得にマイホームを建てたい方におすすめなのが、相見積もりです。

相見積もりを取ることで、自分達の建てる家が適正価格かどうか判断をすることができます。

また、もう少し安ければ契約したいと思っているハウスメーカーへの値引き交渉の手段にもなります。

 

ぞう
安く注文住宅を手に入れたいなら、相見積もりをするべきなんだね!

 

今回は相見積もりに関するノウハウをお伝えしていきます。

 

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相見積もりは何社くらいで取ったらいいの?

 

結論!

2~3社程度に絞って相見積もりを取ってください。

 

ここでの検討しているハウスメーカーとは、展示場を見て気に入ったレベルではなく、打合せを重ね予算が合えば契約をしたいと考えているハウスメーカーです。

 

なぜ2~3社に絞って相見積もりを取った方がいいの?

 

理由は多くのハウスメーカーに見積もりをお願いしても、比較しきれないからです。

見積もりは資金計画書とは違い、建物の詳細な部分まで見積もりを出します。

例えば、基礎工事、建て方工事、内装工事など項目は多岐に渡ります。

その詳細を5~6社に出してもらったところで、詳細まで見比べることは中々できません。

 

らいおん
選択肢が多すぎると決めきれなかったりするもんね。

 

金額が妥当かどうかも分からない項目で、高い安いと言っていても良い比較にはなりません。

それよりもおおよその予算に納まるハウスメーカーの中で、自分達の思い描いている理想の暮らしを叶えてくれるハウスメーカーを探す時間にあてた方がとても有意義です。

 

相見積もりの取り方とコツ【本題】

 

では実際に2~3社にハウスメーカーが絞れてきたら、相見積もりを取っていきましょう。

今回は2つのケースについて説明していきます。

 

ケース1 価格帯の近い3社に見積もりを依頼し、1番安いところで契約したい

 

3社それぞれに気に入っているところがあり、どのハウスメーカーにしていいか決められない状況です。

さらに、3社とも自分達の予算内で建てることができますので、より安く建てられたらいいなという思いもあります。

 

うさぎ
どこも魅力のある会社だから価格の安さを決め手にしようって考え方だね!

 

手順①3社に詳しい見積もりを出してほしいと依頼をする

 

詳細な見積もりが欲しいと伝えれば、ほとんどのハウスメーカーは出してくれると思います。

ポイントは、建物の内容がほとんど確定してからお願いすることです。

 

間取りや仕様が全然決まっていない段階だと、精度の高い見積もりは出てきません。

見積もりを見て、高いと指摘しても「まだ確定してないので、余裕を見て予算取りしています。」と営業マンに逃げられてしまう可能性もあります。

 

ぞう
3社すべて同じ条件で見積もりを取ろうね!

 

いつまでに見積もりが欲しいかということも伝えましょう。

 

手順②見積もりが届いたら、不自然な金額の項目がないかを確認する

 

まずは金額の比較というよりも各ハウスメーカーの疑問点を探してください。

各項目を見てA社は明らかに基礎工事の項目が高いからおかしいという思考にならず、なぜ高いんだろうという疑問点を出してみてください。

 

例えば、基礎工事だと使っている配筋の種類や量、コンクリートの出荷元や水セメント比率などによって大きく金額が変わってきます。

その為、一概にただ高いと決めつけるのはよくありません。

 

各ハウスメーカーの疑問を書き出してみましょう。

 

ぱんだ
疑問点はハウスメーカーごとにまとめておこう。

 

手順③打ち合わせの時に、次回の宿題として質問事項をまとめたものを渡す

 

見積もりでの疑問点をハウスメーカーごとにまとめられたら、その疑問を営業マンにぶつけてみます。

 

見積もりの内容はかなり専門的な知識も多いので、営業マンがすぐに答えられない場合もあります。

答えられそうであればその場で聞いてもいいですが、1週間くらいの時間をあげてもいいでしょう。

 

ここでのポイントは営業マンの対応力を見ることです。

 

本来見積もりは金額の比較での資料ですが、ここでは営業マンをチェックします。

なぜなら、営業マンはお客様からの見積もりに対しての質問は、あまりよく思わないからです。

 

お客様から「なぜ高いのか」と聞かれると、営業マンは自社の商品のことを疑っているのではないかという心理が働きます。

そのような対応しにくい質問の投げかけに対してその場で乗り切ろうとせずに、時間をかけてでも納得のできる回答を出してくれる営業マンこそが、対応力のある信頼のおける営業マンです。

 

はむすたあ
営業マンの誠実さ、能力、対応力を見極めるんだね!

 

手順④疑問を解消する

 

営業マンからの回答を聞いて疑問を解消してください。

 

見積もりの項目について質問をすることで、ハウスメーカーのこだわりなどの新たな情報を得られるいい機会になると思います。

また、この段階で疑問を解決できなかったり、営業マンの対応が納得いかなかったハウスメーカーは、候補から外してもいいと思います。

 

ぱんだ
優秀なハウスメーカーだけが生き残っていくぞ!

 

手順⑤値引き交渉をする

 

会社としての誠意を確認するためにも、次のような値引き交渉を行いましょう。

 

以下のように伝えましょう!

「A社を含め3社で検討しており、その中のどこかのハウスメーカーでお願いしたいと考えております。3社ともそれぞれ魅力があり、全てのハウスメーカーで見積もりを取りましたが決められない状況です。最後の各社の頑張りを見て決断しようと考えています。」

 

ここでのポイントは2つです。

 

1つ目は、他のハウスメーカーの見積もりや資料は見せないという点です。

 

なぜなら、他社の見積もりを見せてしまうと、A社はB社より○○万円安いから、このくらい値引けば大丈夫だろうという考えが出てきてしまいます。

各ハウスメーカーの誠意を確認するためにも資料は見せずに値引き交渉をしましょう。

 

らいおん
何も参考値が無い状態で、どれくらい頑張って値引きしてくれるかを試すんだね。

 

2つ目は、この交渉で契約する会社を決めるということを伝える点です。

 

なぜなら、この先も値引きをするタイミングがあるかもしれないと思うと、ハウスメーカーは限界まで値引きをしない可能性があるからです。

 

うさぎ
これが最後の交渉だ!MAX見せてみぃや!

 

▼値引き率や値引きのテクニックについてはこちらで深掘りしています。

関連記事
ハウスメーカーの値引き率は何%までいける?【元営業マンが語る】

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ケース2 A社が気に入っているが金額が予算より少し高い

 

しばいぬ
ここからは、また別のケースです。

 

2社で検討していて、A社と契約をしたいが金額が高くて決めきれないケースです。

対してB社は予算内には収まっていますが、決め手がありません。

 

このような場合の相見積もりの取り方とコツです。

 

きりん
契約したいA社…しかし金額だけがネック…という状況だね。

 

手順①2社に詳しい見積もりを出してほしいと依頼をする

 

ケース1と同じように見積もりの依頼をしましょう。

建物の内容が決まった、詳細な見積もりを出してもらいます。

 

手順②見積もりの結果を見て金額差を確認する

 

ケース1と同じように、疑問点があれば各社に質問し、解決してください。

その後、合計でどのくらいの金額差があるかを確認してください。

 

手順③値引き交渉をする

 

A社には以下のような値引き交渉を!

「私たちはA社と一緒に家づくりをしたいと考えています。しかし、検討しているB社の方が金額が○○万円安く、B社ですと予算内で家づくりができます。その為、A社とB社で決めきれない状況です。A社と家づくりをする為にも、金額面でもう少し協力していただけませんか?」

 

ここでのポイントは3つです。

 

1つ目は、A社と本当は契約したいという旨を伝える点です。

 

この言葉を伝えることで、A社もお客様が自分達に気持ちが向いているとわかりますので、値引きに応じてくれやすくなります。

B社も検討しているが、A社を気に入っていることをしっかり伝えましょう。

 

はむすたあ
営業マンも気合いが入るってもんよ。

 

2つ目は、B社の見積もりや仕様をA社に見せるということです。

 

A社に見積もりを見せることで、B社との具体的な金額差を明確にわかってもらうことができます。

また、見積もりを確認してもらうことで、A社には含まれていてB社には含まない不必要な設備などを抜いてもらって、金額を落とすことができるかもしれません。

 

逆に、B社に必要な金額が抜けていて、実はそこまで金額差がないかもしれません。

そのようなことを確認するためにも見積もりや資料は見せるようにしましょう。

 

3つ目は、妥協案を考えておくことです。

 

仮にA社とB社の金額差が100万円だとします。

しかし、100万円という大きな金額差ですと、A社は値引けず見切りをつけられてしまう可能性があります。

 

そのようなことがないように、自分達の予算を考えて最低限でもこのくらいは値引きしてくれれば契約したいという金額を考えておきましょう。

そして、A社にそんなには値引けないと言われた時は、妥協案を伝えてA社の対応を待ちましょう。

 

らいおん
最初から伝えるんじゃなくて、あくまで「値引けない」と言われたときに伝えるんだよ!

 

また、設備のグレードが上がればB社でもいいなと考えている場合は、A社の仕様書を見せて交渉してもいいかもしれません。

B社に対しては金額ではなく、設備のグレードアップの交渉です。

 

この場合もB社と契約したいという旨はしっかり伝えましょう。

 

相見積もりを取るときの注意点

 

相見積もりを取るときの注意点は2つです。

 

①状況に応じて見積もりなどの資料を見せるかを判断しよう

 

相見積もりをしていることは、もちろん伝えて構いません。

しかし、その資料を見せるかは慎重に判断してください。

なぜなら、見積もりを見せることで他社との明確な金額差が分かってしまうため、そこまで値引かなくても大丈夫と値引き額を減らされる可能性があるからです。

 

はむすたあ
値引き額が小さくなってしまうかもしれないよ。

 

また、金額が高いハウスメーカーですと、他社の見積もりにはこの設備が入っていないが、当社には良いグレードの設備が入っていますなどの説得になってしまう可能性があります。

そのようなことを避けるためにも見積もりを見せるかは慎重に判断しましょう。

 

また、見積もりは見せても仕様書は見せないなどの詳しい内容は伝わらないように工夫をするといいです。

 

2つ目は、金額にとらわれすぎないことです。

 

ケース別に値引きの話を絡めながら、相見積もりの取り方をお伝えしました。

しかし、この相見積もりの取り方は前提として金額以外の比較がしっかりできている場合に限ります。

 

ハウスメーカーの対応や品質、営業マンの信頼度を無視して金額だけで比較をしていては、いいマイホームは建ちません。

必ず、本来自分達が建てたかった理想のマイホームを実現してくれるハウスメーカーに絞った上で、相見積もりを取って検討してください。

 

しばいぬ
素敵な家を手に入れることが最優先でしょう?

 

相見積もりの正しい取り方まとめ

 

相見積もりはマイホームを適正価格でお得に建てるために必要な手段です。

しかし、あまりにも細かい項目を営業マンに指摘しすぎると、面倒くさいお客様と思われる可能性があります。

また、細かいところを指摘して、営業マンから説明を受けても、建て主では理解できない場合も多いです。

 

相見積もりを取って比較するときは、項目ごとに大きな金額差がないか、抜けている項目がないかをチェックするくらいにしておくのがちょうどいいでしょう。

 

どこのハウスメーカーにお願いするかを決めるために、見積もりをうまく活用していきましょう。

 

▼値引き率や値引きのテクニックについてはこちらで深掘りしています。

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ハウスメーカーの値引き率は何%までいける?【元営業マンが語る】

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低年収の我が家が、大手ハウスメーカーで建てられたワケ

 

我が家は低年収です。

平均以下だと思います…。

「注文住宅なんて建てられないかも」そう思っていました。

それなのに、とあるハウスメーカーに対して強い憧れがあったんです。

 

「話を聞くだけならタダだから」と、憧れのハウスメーカーと打合せをすることに。

そして提案された見積もり金額を見て、本当にショックだったのを今でも鮮明に覚えています。

 

「理想のハウスメーカーで、注文住宅を建てるお金は無い。」見積もりを出してもらった翌日には、お断りの連絡を入れました。

 

それでも未練タラタラで、建てられもしないのにそのハウスメーカーの評判や費用を調べてしまう毎日…。

「お金さえあれば…なんとか安く建てられないか…。」憧れを捨てきれずにいました。

 

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