こんにちは、きのぴーです!
「使いやすいキッチンならイメージできるけど、使いやすい玄関や階段って今ひとつピンとこない…」
しかし、マイホームの間取りづくりにおいて、玄関と階段の位置を後回しにしてはいけません!
実は間取りづくりの「鍵」になるのは玄関と階段の位置。
玄関と階段の位置次第で、生活動線が長くなったり、無駄な廊下スペースが増えたりします。
玄関と階段の位置がうまく決まれば、暮らしやすい間取りが実現できます。
この記事では玄関と階段の配置の原則をご紹介します。
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玄関と階段の位置はなぜ重要なの?
リビングやキッチンに比べて、地味な存在の玄関や階段。
その玄関と階段の位置がなぜ重要なのでしょう?
それは、玄関と階段は動線の「かなめ」だから。
家に入る時、家から出る時、人の動線はすべて玄関を通ります。
1階のどこかの部屋から、2階のどこかの部屋に行きたい時、人の動線はすべて階段を通ります。
2階から1階に下りる時も同様です。
動線が集中する場所だからこそ、適切な位置に配置しないと、動線が無駄に長くなりとても不便です。
さらに配置する場所によっては、「玄関に行くための廊下」「階段に行くための廊下」「玄関と階段を結ぶ廊下」が必要になり、スペースの無駄に。
すべての廊下が悪いわけではありませんが、限られたスペースを有効に使いたいなら、廊下はなるべく少なくしたいものです。
また、玄関の位置は家の間取りだけではなく、道路からのアプローチや駐車スペース、庭の配置にも影響します。
敷地の配置計画や間取りづくりの早い段階で、玄関と階段の位置を検討することをおすすめします。
使用頻度の高い「玄関」と「階段」の配置は超重要!!
「玄関」と「階段」の配置は早期に決めて、無駄な廊下スペースができるのを防ごう!
「真ん中玄関+真ん中階段」で最短動線を実現
動線が集まる玄関と階段。
その動線をなるべく短くして、暮らしやすい家にするにはどうすればいいのでしょうか。
最短動線は、玄関と階段をセットで家の「真ん中」あたりに配置すると実現します。
「外出しようと玄関を出たところで、2階の寝室に忘れ物をしたことを思い出した!」そんな時にも家の中をバタバタと走り回らなくても大丈夫。
玄関と階段の位置が家の中央付近なら、家中の場所にスピーディーにアクセスできます。
また、玄関と階段をセットで配置すれば、玄関と階段を結ぶ廊下もほとんど必要がなく省スペースです。
メリットの多い「真ん中玄関+真ん中階段」は、はじめに検討しておくべき配置でしょう。
最短動線は玄関と階段は家の真ん中でセットで配置すること
玄関と階段をセットで配置することで、廊下スペースを省略できる
「真ん中玄関」の2つのパターン
真ん中といっても、敷地に対しては主に2パターンの配置が考えられます。
「①道路から見て家の正面の中央に玄関を配置する場合」と、「②道路側から見て家の側面の中央に玄関を配置する場合」です。
敷地の形、道路への接続や方位によって、どちらが最適かは変わってきます。
それぞれの特徴をみておきましょう。
①家の正面中央に玄関を配置する場合【特徴】
- 道路側から見たとき、玄関を中心に左右対称のきれいなデザインにまとめられる。
- 南側に道路があり、道路側を全面LDKにしたい場合には不向き。
- 道路の正面が玄関だと、扉を開けた時に道路から玄関の中が丸見えになりやすい。
②家の側面中央に玄関を配置する場合【特徴】
- 扉を開けても道路側から、玄関の中が丸見えにならない。
- 家の形によっては、道路から玄関までのアプローチがかなり長くなる。
- 間口の狭い敷地では難しい。
「コーナー玄関+真ん中階段」が正解の場合もある
最短動線にこだわるなら「真ん中玄関+真ん中階段」がベストですが、敷地条件や家の形によっては隅っこを玄関にする「コーナー玄関」が正解の場合もあります。
敷地や家の面積にあまり余裕がない場合などは、敷地の端に寄せて玄関へのアプローチと駐車スペースを設けて、家のコーナー部分を玄関にする方が合理的です。
ただし、家のコーナーに玄関を配置する場合でも、階段だけはなるべく中央付近にしましょう。
玄関と階段が多少離れても、スペースを無駄にしない解決方法があります。
「玄関」と「階段」の位置が離れている場合の解決方法
間取りによって、いろいろな方法が考えられますが、主なものをご紹介します。
「リビング階段」にする
LDKに隣り合ってコーナー玄関を設ける場合に特に有効なのは、リビングルームの中に階段を作る「リビング階段」にすること。
【玄関→リビング→階段】という動線になり、廊下を作る必要がありません。
リビングを吹き抜けにしてオープン階段を設けるなど、おしゃれで開放感のあるデザインも可能です。
スペースの無駄がないことに加えて、リビング階段は家族のコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。
動線が集中する玄関と階段をリビングでつなげると、家族同士が顔をあわせる機会が増えます。
玄関と階段をセットで独立して配置する場合、プライバシーは確保できる反面、お子さんがいる世帯ではそれがデメリットになる場合も。
「帰宅した子供が2階の子供部屋に直行してしまう」「2階の子供部屋に誰が遊びにきたかわからない」という事がおこる可能性があります。
一方、リビング階段にもデメリットがあります。
リビングが通路の役割も果たすことになるので、例えばリビングにお客さんがいる時に帰宅した家族は、お客さんの前を通らないと個室に行けません。
フォーマルな来客が多いご家庭や、プライバシーを重視したい場合には不向きだと言えるでしょう。
また階段を設けることで1階のリビングが2階の空間とつながるので、冷暖房の負荷が増え、音も伝わりやすくなります。
これは、階段を壁で囲み、階段の上り口に引き戸などを設けて必要に応じて閉められるようにすれば、ある程度防ぐことができます。
廊下収納を設ける
間口が狭く、奥行きがある家などでは、コーナーに設けた玄関から真ん中の階段まで、長い廊下ができてしまう場合があります。
そんな時は廊下の幅を広めにとって収納を作れば、廊下のスペースが無駄になりません。
廊下に沿って長い本棚を作ったり、廊下の壁に扉つけてクローゼットを設けたり。
玄関に近い部分は、靴などをしまう玄関収納にすることもできます。
納戸のような奥行きのある収納スペースでは、奥のものが取り出しにくかったり、何を収納したかわからなくなったりすることも多いもの。
その点、廊下に沿って設ける浅くて細長い収納スペースは、何がどこにあるかが見やすく使い勝手も抜群です。
収納は「面積」ではなくて「長さ」が重要なのです。
玄関の土間スペースを広げる
玄関と階段を廊下でつなげる代わりに、玄関の土間スペースを中央の階段近くまで広げる方法です。
比較的面積にゆとりがある計画向きではありますが、広い玄関土間を設けるのは、最近の間取りのトレンドでもあります。
広い土間は、自転車を置いて整備をしたり、観葉植物を育てたりと、半屋外空間として活躍します。
また土間部分に大型の玄関収納を設けることもできます。
玄関に収納すると便利なものはたくさんあります。
靴はもちろんのこと、雨具、自転車やベビーカーなどの乗り物、ゴルフバッグなどのスポーツ用品、キャンンプ用品、ガーデニング用品、庭の掃除用具…。
屋外で使うものを土間に収納すれば、部屋の中を汚す心配もありません。
玄関土間収納を設けるなら、玄関に入った時に収納スペースが丸見えにならず、なおかつ、階段への通り抜けができるようにプランニングする必要があります。
玄関、階段、キッチンをつなぐ動線をチェック
「真ん中玄関+真ん中階段」、「コーナー玄関+真ん中階段」、どちらの配置の場合でも、玄関、階段の位置と他の部屋の配置がなんとなく見えてきた段階で、ぜひチェックしておきたい動線があります。
それは、玄関・階段・キッチンをつなぐ動線。
「朝食の準備をしながら、2階の子供を起こしに行く」「重い食料品の買い物をキッチンに運ぶ」「料理中に宅急便が来た」…
キッチンと玄関、キッチンと階段の位置が遠いと不便に感じる暮らしのシーンは多いもの。
玄関と階段が真ん中に配置できたとしても、キッチンとのつながりが悪いと、暮らしにくい間取りになってしいます。
玄関、階段、キッチンを結んだ三角形が大きすぎないかを確認しましょう。
一般的によく見られるのは、玄関からリビングダイニングを通ってキッチンにアクセスする間取りですが、玄関からリビングダイニングとキッチン、それぞれに直接アクセスできるような間取りはとても便利でおすすめです。
まとめ
玄関と階段の暮らしやすい配置の原則をご紹介しました。
敷地の条件やライフスタイルは家ごとに異なるので絶対的な正解はありませんが、配置の原則を知っておくと頭の整理に役に立ちます。
まずは最短動線を目指して「真ん中玄関+真ん中階段」を検討してみてくださいね。