こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
注文住宅を建てる上でとても大切になる作業、それはハウスメーカーとの打合せです。
家についてはもちろん、銀行や土地、スケジュールなど様々な分野について積み重ね打合せをしていきます。
この記事では、家が完成するまでに「どんな内容を」「どのくらい打合せするのか」という疑問をしっかり解決します。
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注文住宅を建てるための打ち合わせの流れを徹底解説!
契約前と契約後、そして着工後の3段階に分けて解説していきます。
土地が決まっていない方が注文住宅を建てるという、1番期間が長く手間が多いケースをご紹介します。
スムーズに家づくりが進んだ場合の必要最低限の打ち合わせの回数をお伝えしますので目安にしてみてください。
注文住宅 契約前の打合せの流れ
契約前の打ち合わせ
- 回数 5~10回
- 期間 2~3か月
- 頻度 週1回
契約前の打ち合わせの回数や期間はかなり個人差があります。
上記の回数や期間は、「1社のみと打合せをする」と考えた場合です。
同時並行で2~3社と打合せすると、もう少し期間が延びたり、週に2つ3つと打合せが入ることも多いです。
また、土地がある方は土地探しがない為、もう少し回数が減る場合があります。
具体的な打合せの中身を解説していきます。
契約前の打合せの流れ【0回目】展示場案内、商品説明、ヒアリング
まず、展示場に行って展示場の案内してもらい、そのハウスメーカーの考えや商品の強みの説明を受けます。
展示場や営業マンの雰囲気が気に入った、または考えや商品に魅力を感じた場合はそのハウスメーカーと打ち合わせを進めましょう。
打ち合わせを進めたいと思ったハウスメーカーには、土地の要望や大体の予算をお伝えして次回の提案を待ちましょう。
契約前の打合せの流れ【1回目】土地、資金提案
ハウスメーカーが集めてくれた土地の提案を受けます。
資料や写真、地図などの資料を用意してくれる営業マンが多いと思いますので、検討してもいいと思う土地をピックアップしていきましょう。
営業マンが選ぶとするとどれにするか、という意見なども聞くと参考になると思います。
また、月々の支払い可能額なども相談して資金計画も立てていきます。
契約前の打合せの流れ【2回目】土地現地視察、事前審査
ピックアップした土地を実際に見に行きましょう。
現地視察は、お客様だけで行っても大丈夫ですが、営業マンと見に行った方が土地の使い方や造成費用など自分達では気づかないところまで教えてくれるでしょう。
現地視察によって土地が絞れてきたら、大まかな資金計画もわかってきますので、ローンの事前審査を出しましょう。
営業マンが代理で動いてくれますので、お客様は展示場で用紙に記入し、必要書類を揃えるだけで大丈夫です。
もちろん費用もかかりません。
契約前の打合せの流れ【3回目】現場見学会
タイミングが合えば、早い段階で完成現場の内覧会も見に行ってください。
展示場がすごく良くても実邸だといまいちということは、ハウスメーカーではあるあるです。
ぜひ実際に住む方の家をみて、マイホームも素敵に建てられるというイメージを持てたハウスメーカーと打ち合わせを進めてください。
契約前の打合せの流れ【4回目】事前審査結果報告、ラフプラン提案
事前審査の結果は1週間ほどで出ますので、ハウスメーカーからの詳しい結果の報告を受けます。
特に問題がなければ、借り入れの面はひとまず安心です。
いくつかの銀行の結果を見て、一番条件のいい銀行を候補にしておきましょう。
土地と資金の大枠が固まってきたらいよいよプラン作成に移ります。
候補に残っている土地に合わせてラフプランを作ってもらいましょう。
ラフプランとは大まかな部屋の位置や広さや配置を図面に起こすことです。
図面にすることでイメージが湧きやすいので土地がより決めやすくなったり、プランの要望の優先順位をつけやすくなります。
契約前の打合せの流れ【5回目】土地買付、資金・プラン打合せ
色々検討の上、土地が決まったら買付という申し込み用紙を不動産屋に提出します。
買付は契約前の仮契約や予約というようなイメージです。
買付を出すことで、他の方がその土地を買えないように取り置きができます。
また、取り置きをしてもらっている期間で地主さんと販売価格の交渉ができます。
双方の折り合いがついたところで契約に移ります。
この期間が2~3週間程ありますので、その間にハウスメーカーとプランや資金の最終調整を行います。
契約前の打合せの流れ【6回目】契約合意、スケジュール確認
ハウスメーカーとの値引き交渉などの後に契約してもいいなと思ったら、ハウスメーカーにその旨を伝えます。
住宅の契約書は添付書類が非常に多い為、契約合意をもらったすぐ後に契約をすることはあまりありません。
(他のメーカーと検討している場合は早く契約した者勝ちなので、すぐに契約をお願いされるときもあります)
また、契約後の打ち合わせや、着工、上棟、引き渡し時期などの詳細スケジュールの打ち合わせをしていきます。
▼値引き交渉にはコツがあります。こちらの記事で解説しています。
-
ハウスメーカーの値引き率は何%までいける?【元営業マンが語る】
続きを見る
契約前の打合せの流れ【7回目】建物契約、土地契約
ついに建物と土地の契約をします。
建物を契約した後に、ハウスメーカーの営業マンと一緒に不動産に行って土地の契約をすることをおすすめします。
土地は住宅以上にわかりにくい専門用語が多いですので、営業マンにも説明を聞いてもらいわからないことがあれば質問しましょう。
ここで、建物を一緒に作り上げていくパートナーが決まります。
注文住宅 契約後の打合せの流れ
契約後の打ち合わせ
- 回数 8~12回
- 期間 2~3か月
- 頻度 週1回
契約後の打合せになると設計やインテリアコーディネーターと打合せをすることがほとんどです。
色々なことを同時並行で打合せすることもあります。
例えば、打合せの後に銀行の本申し込みをしたり、地鎮祭の後に打合せをすることもあります。
その為、回数が減ることもありますし、逆に中々決められないと打合せ期間が長引くこともあります。
契約後の打合せの流れ【1回目】プラン確定、配置確定(2~3回)
契約前に決めたプランを設計士と再度見返し、変更点がないか確認します。
変更がない場合は、窓のサイズや配置などの確認申請に必要になる項目から先に決めていきます。
配置計画では、土地の境界線からどのくらい話して建物を建てるのか、排水や給水経路、外水栓の位置などを確認します。
その後に収納の棚の高さや奥行き、窓ガラスの種類(透明ガラスか型ガラスかなど)、造作棚を作る場合はその寸法などの家の中の細かな部分まで打ち合わせを進めます。
契約後の打合せの流れ【3回目】外装確定(1~2回)
間取りが確定したら、今度は家の外側について考えていきます。
屋根の種類や色、外壁や玄関ドア、タイル、サッシの色など、外装でも考えることがたくさんあります。
サンプルを見て選んだものをハウスメーカーがパース図として図面にしてくれます。
その全体像を見て、色のバランスを確認して外装を確認しましょう。
契約後の打合せの流れ【4回目】ショールームにて水回りの設備確定(1~2回)
展示場ではなく、水回りの設備を扱っているメーカーのショールームに行って実物を見ながら決めていきます。
水回りの設備とは、主にキッチン、ユニットバス、洗面台、トイレのことです。
多くのハウスメーカーでは標準仕様が決まっていますので、その仕様の確認とグレードアップをするかどうかの検討をしていきます。
また、色決めは外装決めの時と同様に、サンプルを見て決めたものをパース図で全体像にして確認して決めていきます。
契約後の打合せの流れ【5回目】建材のデザインと色決め(1~2回)
建材とは室内ドア、床、棚やカウンターの色などの大工さんが施工する部分のことです。
床や棚などは色を決めるだけですが、室内ドアはデザインも色々ありますので、好みのものを選んでいきます。
注文住宅では選べる幅が広いので様々な色を使いたくなりますが、おすすめは同系色を使った1色使いでまとめるか、濃淡の2色使いでシンプルにまとめることです。
これからクロスやカーテンなど色で遊ぶべき箇所がありますので、建材はシンプルにまとめましょう。
契約後の打合せの流れ【6回目】電気配線、コンセント、照明器具確定(1~2回)
家の壁の中には見えないですがたくさんの電気配線がしてあります。
そんな見えない場所まで打合せをできることが注文住宅の良いところです。
自分たちの使いやすい箇所に電気のスイッチやコンセントを取り付けることができます。
建売住宅だと家具を置きたいところにコンセントがあるなんてことも多いです。
また、使いたい照明器具も自分で選ぶことができます。
埋め込み型ですっきりするダウンライトや、天井から垂れ下がっているペンダントライトや間接照明など様々な照明器具がありますので、インテリアコーディネーターのアドバイスを受けながら決めていきましょう。
この段階では、照明のデザインを選ぶ必要はありませんので、どんなタイプの照明を使いたいかを考えてください。
契約後の打合せの流れ【7回目】クロス、内装材決め(1~2回)
奥様のテンションがかなり上がるポイントがクロス(壁紙)決めです。
様々な種類のクロスを見るだけで楽しい気分になる女性は多いと思います。
まず初めにベースのクロスを決めます。
ほとんどの方はベースに白い壁紙を選びますので、白い壁紙の中でも模様の違いなどを見比べて決めていきます。
ベースが決まったらアクセントクロスを決めていきます。
トイレや洗面所の壁一面を可愛い柄のクロスにするなどのマイホームに自分達の色を足していきます。
予算に余裕のある方は、クロス以外の内装材を使うこともあります。
例えば、タイルやエコカラット、塗り壁などです。
これらを使うと、さらにオリジナリティや様々な雰囲気が作り出せますのでおすすめです。
カタログを借りて、家で検討してから打合せに臨むとスムーズに決まるでしょう。
契約後の打合せの流れ【8回目】照明デザイン、カーテン決め(1~2回)
最後に照明とカーテンのデザインを決めます。
電気配線を決めるときに、使う照明器具は決めていますので、電球の色や、センサーライト、調光ライト、デザインを選んでいきます。
照明はクロスと同じようにかなりの量がありますので、カタログを持ち帰って家でゆっくり検討することをおすすめします。
カーテンで検討することは、デザインと遮光についてです。
夜間にシャッターを使わない場合は遮光性が高いカーテンをおすすめします。
また、レースカーテンにも遮光タイプやミラーレスタイプなど色々ありますので、機能性にも気を使いながら、お気に入りのカーテンを探してください。
契約後の打合せの流れ【9回目】本申し込み、スケジュール確認
全ての打ち合わせが終わると最終的な金額が決まりますので、銀行へ行って本申し込みをします。
着工前は色々忙しくなりますので、再度スケジュールを擦り合わせましょう。
契約後の打合せの流れ【10回目】金消契約
銀行から1~2週間程で本申し込みの承認がおりたら、銀行との契約に移ります。
金消契約とは金銭消費貸借契約のことで、簡単に言うとお金を貸し借りする為の契約です。
この契約を結ぶことで銀行は、お客様にお金の貸し付けをできるようになります。
銀行によっては金消契約を建物完成の少し前に行う場合もありますので、営業マンや銀行担当者に確認してみてください。
契約後の打合せの流れ【11回目】土地決済
土地の決済とは、土地の残金を地主にお支払いをすることです。
手付金として契約時に土地代金の一部を支払っていますので、銀行からお金を借りられたタイミングで残りの金額をお支払いします。
土地決済は銀行で平日の15時までに行わなければなりません。
その為、土日がお休みの方は、仕事のお休みを取らなければなりませんので頭に入れておいてください。
契約後の打合せの流れ【12回目】地鎮祭、配置確認
土地決済が終わり、土地が無事に自分名義になったら地鎮祭を行います。
地鎮祭とは土地の神様を祀り、神主さんの工事の無事を祈念してもらう儀式です。
土の上を歩くため動きやすい服装がいいですが、記念撮影をすることもありますのであまりラフすぎる格好は避けた方がいいかもしれません。
最後に神主さんにお納めする初穂料の準備が必要です。
また、地鎮祭後は配置の確認や家を建てる高さ決めを現場で行います。
工事監督が事前に家の寸法に合わせた地縄を張ってくれていますので、それを見ながら配置のイメージをつかみましょう。
注文住宅 着工後の打合せの流れ
着工後の打合せ
- 回数 3~5回
- 期間 3か月~5か月
- 頻度 月1回
着工までにすべての打合せが終わっている場合は、着工後の打合せはほとんどありません。
展示場の打合せではなく現場での立会いが多いです。
今回は必要最低限の立会いをご紹介していますが、もっと頻繁に現場での立会いを行っているハウスメーカーもあります。
また、立会いがなくても現場は自由に見に行って大丈夫ですので、時間があるときは進んで足を運んでみてください。 職人さんに差し入れを持って行ったり、労いの言葉をかけてあげると喜んでくれると思います。
土地を持っている方で、解体工事がある場合は解体時の立会いをすることもあります。
また外構も同じハウスメーカーに依頼する場合は着工後に外構の打合せを行います。
着工後の打合せの流れ【1回目】上棟
上棟とは、柱や梁から棟木までを組み合げていく工事です。
多くの場合は1日で上棟作業は完了します。
上棟は建築工事の中でも大きな節目になる日なので現場で立ち会う方が多いです。
業者さんにお昼を用意したり、作業後にお土産を渡す施主様もいますので、事前に営業マンに相談してみるとよいでしょう。
地域によっては上棟式を行うこともありますのでこちらも営業マンに確認してみてください。
このタイミングで、建物代金の一部を支払いをお願いするハウスメーカーが多いですが、銀行とハウスメーカーのやり取りですので特に銀行や展示場に行く必要はありません。
着工後の打合せの流れ【2回目】竣工検査
建物が完成したら、図面や打合せ通りに施工されているかをハウスメーカーのスタッフと確認します。
傷がないかやクリーニングが行き届いているかなどの細かい部分も確認する必要がありますので、この日だけはいつも以上に几帳面になってチェックしてください。
何か気づく点があればスタッフに伝えて引き渡しまでに直してもらいましょう。
引渡しまでに登記や抵当権の設定をする必要がありますので、営業マンに言われた書類の準備や記入は迅速に対応してください。
着工後の打合せの流れ【3回目】引き渡し
竣工検査が無事終わり、建物の残金の支払いが終わるとついに引き渡しです。
引渡し前に器具の使い方の説明や保証内容の説明があります。
そして、鍵の受け渡しが完了すると引き渡し完了です。
ハウスメーカーのスタッフに感謝の気持ちを伝えてください。
また、引き渡しまでに引越しの手配や火災保険の申込みを済ませて、スムーズに入居できるようにしておきましょう。
この日から、マイホームでの新しい暮らしの始まりです。
注文住宅の打合せの流れまとめ
展示場に行って営業マンと出会ってから引き渡しまでの打合せについて解説しました。
合計で考えると短くて約10ヵ月、長くて1年以上ハウスメーカーと頻繁に打合せを行うことがわかります。 回数で言うと30回を超える場合が多いでしょう。
それだけの回数を重ねて打合せをしますので、信頼出来て気の合う家づくりのパートナーを選ぶことはとても大切です。
ぜひ打合せが終わった時にまた会いたいと思うような営業マンと出会って、パートナーにしてください。
スムーズに打合せを進めるコツは、家に宿題を持ち帰り次回の打合せまでに夫婦の意見をまとめておくことです。
打合せのときには、自分達が決めてきたことに対して設計士やインテリアコーディネーターにアドバイスをもらうくらいの気持ちで行くとすんなり決まると思います。
ハウスメーカーのスタッフは住宅のプロですから、わからないときや迷って決められないときは決断を委ねても上手にまとめてくれると思います。
ぜひスムーズかつ充実した打合せをして、素敵なマイホームづくりをしてください。