一条工務店で家を建てようとしている人の多くが直面する悩みの1つに、「うるケアとさらぽかのどちらを採用するか」という問題があります。
それぞれにはそれぞれの良さがあり、考えれば考えるほど自分にとっての正解が分からなくなり悩んでしまいますよね。
そこで今回は、一条工務店のうるケアとさらぽかを徹底比較し、その特徴を深堀りしていきたいと思います。

どちらを採用するべきか悩んでいる人は、ぜひ最後まで目を通していただき、後悔しない選択をするための参考にしていただければ幸いです。
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うるケアとは?
うるケアは、加湿機能に特化した換気システムのことです。
加湿機能に特化しているという点が大きなポイントとなっており、乾燥しやすい冬の時期は特に大活躍します。
加湿器を使わなくても、うるケアによって家全体が自動的に加湿されるため、加湿器に水を補充したり、加湿器のタンクを洗ったりする手間も必要ありません。
また、換気機能も優れており、窓を開けずに効率よく家全体の換気をしてくれるというのも、うるケアの魅力的なポイントです。
うるケアは、家全体にうるおいを与えてくれて、家じゅうどこにいても快適に過ごせる空間を作ってくれる、優れた全館換気システムであると言えるでしょう。

さらぽかとは?
さらぽかは、冬でも夏でも家全体を快適な温度に保つことのできる、全館空調システムのことです。
全館空調なので、家の中全体の空間に一気に空調を効かせることが可能で、居室はもちろん、玄関や洗面所など、どこにいても快適な温度で過ごすことができます。
さらぽかの大きな特徴としては、床の下に水の配管を設けることで、夏場の床を適度に冷やす「床冷房」の機能が付いているという点です。
これによって、暑い夏にはひんやりと適度に床が冷えるので、非常に気持ちよく過ごせます。
また、除湿機能もとても高く、湿気がたまりやすい梅雨の時期でも、カラッとした心地良い空間を保ってくれるのも、嬉しいポイントです。

うるケアのメリット・強み
ここでは、うるケアのメリットや強みについて解説していきます。
主な3つのメリットを挙げて解説していくので、1つずつ詳しく見ていきましょう。
うるケアのメリット・強み①乾燥しやすい冬場でも加湿されて快適に過ごせる
うるケアの最大のメリットとも言えるのは、乾燥しやすい冬場でも、家の中が加湿されることで快適に過ごせるというポイントです。
冬場は、空気の乾燥が酷くなりがちで、一般的な家の場合、加湿器を活用するケースが多いでしょう。
しかしうるケアなら、加湿器を使わなくても家全体が自動的に加湿されるため、乾燥によるストレスがありません。
程よく加湿されることで、快適に過ごせるのはもちろんですが、風邪の予防や肌荒れの予防にも繋がるので、非常にメリットが大きくなっています。

うるケアのメリット・強み②費用を抑えられる
うるケアには、費用を抑えられるというメリットもあります。
まず、導入費用ですが、プランによっては標準仕様として搭載されており、オプションとして追加するとしても、かかる費用は10万円程度です。
ポイント
実際に使用すると電気代がかなり高くなるのではないかと心配する人も多いかもしれませんが、うるケアのシステムを毎日24時間作動させても、ひと月あたりの電気代は300円程度しかかかりません。
このように、導入費用や電気代など、全体的に費用を抑えられるというのは、うるケアの大きな強みと言えるでしょう。

うるケアのメリット・強み③メンテナンスの手間がかからない
うるケアは、メンテナンスの手間がかからないという点においても、非常に魅力的です。
一般的な加湿器の場合、何度も水を補充したり、定期的にタンクやフィルターを掃除したりする必要があり、手間がかかるのを負担に感じる人も多いでしょう。
しかし、うるケアの場合は、加湿に必要な水は自動的に水道から補充され、フィルターのメンテナンスも加湿器に比べれば極端に楽なので、圧倒的に手間がかかりません。

うるケアのデメリット・リスク
ここでは、うるケアのデメリットやリスク面についても解説していきます。
主な2つのデメリットを紹介するので、それぞれ見ていきましょう。
うるケアのデメリット・リスク①夏場は除湿対策が必要
うるケアは、冬場の乾燥対策には強い反面、夏場の湿気対策にはあまり強くないため、うるケアを採用した場合、夏場は除湿対策が必要となってしまいます。
注意
特に梅雨の時期には、除湿器を活用したり、エアコンの除湿モードを作動させたりするなどの対策をしなければ、ジメジメ感を解消できず不快感を覚えてしまうかもしれません。

うるケアのデメリット・リスク②部屋ごとに加湿の調節ができない
うるケアのデメリットとして、部屋ごとに加湿の調節ができないという点も挙げられます。
注意
うるケアは、家の中全体を一気に加湿するシステムとなっているため、部屋によって加湿の程度を変えることができません。
例えば、部屋干しをしている部屋だけは加湿をオフにするといったことができないので、場合によっては不便さを感じてしまう可能性があります。

さらぽかのメリット一覧
次に、さらぽかのメリットについてお伝えしていきます。
ここでは、主な3つのメリットを挙げて解説していきたいと思います。
さらぽかのメリット一覧①季節を問わず家中どこにいても快適に過ごせる
さらぽかの最大のメリットは、全館空調により、季節を問わず家中どこにいても快適に過ごせるという点でしょう。
部屋ごとにエアコンを使用している場合、玄関や脱衣所などが寒くなってしまい、過ごしにくさを感じるケースがとても多くなっています。
さらぽかなら、家じゅうすべての空間を快適な温度に保ってくれるので、暑い夏も寒い冬も、家の中での温度差でストレスを感じることがありません。

お風呂に入るときに起こりやすいヒートショックのリスクも抑えられます。
さらぽかのメリット一覧②夏場の床冷房が大活躍
さらぽかならではのメリットとして、夏場の床冷房が大活躍するという点もあります。
床の下に水の配管を設けて床を冷やすという機能により、ひんやりとした心地良い涼しさを感じることができ、非常に快適です。
裸足で過ごしたくなるような快適さは、さらぽかならではの魅力と言えるでしょう。

さらぽかのメリット一覧③除湿力が圧倒的に高い
さらぽかは、除湿力が圧倒的に高く、梅雨の時期や夏場でもカラッとした快適さを感じられます。
全館除湿機能が備わっているので、家の中すべての湿気を取り除くことができ、どこにいてもジメジメ感を感じずに過ごせるでしょう。
圧倒的な除湿力により、カビの発生やダニなどの繁殖を抑える効果も期待できそうです。

さらぽかのデメリット・リスク
ここでは、さらぽかのデメリットやリスク面について解説します。
主な3つのデメリットを挙げるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
さらぽかのデメリット・リスク①細かい温度調節ができない
さらぽかは、家全体にまとめてじっくりと空調を効かせるシステムなので、細かい温度調節ができないという点がデメリットとなります。
例えば、エアコンのように、肌寒く感じたときにリモコンで温度を少し上げたり、汗ばんできたから少し温度設定を下げたりといったことが、さらぽかではできません。
注意
さらぽかの床冷房・床暖房は、温度の設定を変えても実際に効果として出るのが1日後になるほど、温度調節に時間がかかるので、注意が必要です。

また、家族の中でそれぞれ体感温度が異なる場合においても、細かい温度調節ができず家全体の温度設定が一括で決まってしまうので、不便さを感じてしまうケースも少なくありません。
さらぽかのデメリット・リスク②費用が高くかかる
さらぽかは、費用が高くかかってしまうという点も、大きなデメリットとなります。
注意
さらぽかを採用する場合、導入費用として掛かる費用はおよそ50万円にも上るため、うるケアと比べても高いと感じてしまう人は多いでしょう。
また、さらぽかのすべての機能をフル活用した場合、ひと月あたりの電気代が1万円程度高くなってしまうとも言われており、ランニングコストの高さもデメリットとして捉えられそうです。

さらぽかのデメリット・リスク③メンテナンスの手間がかかる
さらぽかは、メンテナンスの手間がかかるというデメリットもあります。
全館空調を備えたさらぽかでは、部屋ごとにサーキュレーターのフィルターが設けられるため、そのすべてを定期的にメンテナンスしなければなりません。
1箇所ならまだしも、各部屋のフィルターを定期的にメンテナンスしなければならないとなると、大きな負担を感じてしまう人も多いでしょう。

うるケアにできてさらぽかにできないこと
うるケアとさらぽかの違いを明確にするために、まずはうるケアにできてさらぽかにできないことをまとめてみました。
うるケアにできてさらぽかにできないことは、以下の通りです。
- ハイレベルな加湿
- ほぼメンテナンスなしで使える
- 導入費用を低コストに押さえる
- ランニングコストを安く抑える

さらぽかにできてうるケアにできないこと
反対に、さらぽかにできてうるケアにできないことは、以下の通りです。
- 全館空調で家全体を常に快適な温度に保つ
- 床冷房で夏場の床をひんやり冷やす
- ハイレベルな除湿

導入費用の比較・どっちが安い?
うるケアとさらぽかで導入費用を比較すると、圧倒的にうるケアのほうが費用は安くなります。
おおよその費用として、うるケアの導入には約10万円、さらぽかの導入には約50万円がかかってきます。
このように比較してみると、圧倒的にうるケアのほうが安く済むことが分かります。
ちなみに、実際に使用したときにかかるランニングコストを比べてみても、うるケアのほうが安くなるので、費用面を重視する場合はうるケアのほうが向いているかもしれません。

うるケアを検討・採用すべきなのはこんな人
ここでは、うるケアを検討・採用すべき人の特徴をお伝えします。
うるケアを検討・採用すべきなのは、次のような人と言えるでしょう。
- 冬場の乾燥が気になる人
- 常にうるおいを求めている人
- なるべくコストを抑えたい人
- こまめなメンテナンスが苦手な人
上記に当てはまる人は、うるケアの採用を積極的に検討してみると良いかもしれません。
さらぽかを検討・採用すべきなのはこんな人
反対に、さらぽかを検討・採用すべき人の特徴についてもお伝えしていきます。
さらぽかを検討・採用すべきなのは、次のような人と言えるでしょう。
- 湿気によるジメジメ感が苦手な人
- 暑がりな人
- 全館空調に憧れている人
- 予算に余裕がある人
- こまめなメンテナンスが苦にならない人
上記に当てはまる人は、さらぽかの採用を積極的に検討してみると良いでしょう。
うるケアとさらぽかの違いまとめ
うるケアとさらぽかには、このような違いがあることが分かりました。
うるケア | さらぽか |
加湿機能に優れている | 除湿機能に優れている |
全館空調なし(全館加湿・全館換気はあり) | 全館空調あり |
導入費用10万円程度 | 導入費用50万円程度 |
メンテナンスフリー | こまめなメンテナンスが必要 |
特に冬の時期に活躍 | 特に夏の時期に活躍 |
うるケアもさらぽかも、それぞれ異なる良さがあり、どちらのほうが良いとは一概には言えません。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分にあった選択を見つければ、きっと快適に過ごせることでしょう。
今回の内容を参考に、ぜひ家族でも話し合ってみてくださいね。