断熱性の高さには定評のある一条工務店ですが、「断熱王」という新仕様が誕生したことをご存じでしょうか?
断熱性のランクとして現段階で最高となる、断熱等級7という基準をクリアし、これまで以上に断熱性に力を入れた仕様となっているようで、多くの人から関心を集めています。
そこで今回は、一条工務店の新仕様「断熱王」について、徹底解説していきたいと思います。
これからマイホームを建てようとしている人は、ぜひ参考にしてみくださいね。
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一条工務店の新仕様・断熱王とは?
引用:一条工務店HP
まずは、一条工務店の新仕様「断熱王」とはそもそもどのようなものなのかということから解説していきましょう。
「断熱王」とは、断熱性を最高レベルである「断熱等級7」まで上げ、とにかく断熱性にこだわって2023年に新しく誕生した仕様のことです。
断熱等級とは、住宅性能表示制度において定められている断熱性を測る基準で、もともとは断熱等級1~4までしかありませんでした。
しかし、2022年4月に断熱等級5が追加、さらに2022年10月には断熱等級6と7も追加されたことで、現段階における最高等級が7となっています。
つまり、一条工務店の新仕様である「断熱王」は、現段階における国内最高レベルの断熱性を持った住宅仕様であるということです。
断熱等級7ってどれくらいすごいの?
断熱等級7をクリアしていると聞いても、それがどれくらいすごいものなのか、あまりイメージができないという人も多いかもしれません。
言葉ではなかなか表しにくいものですが、外皮平均熱貫流率(=UA値)が非常に低く、外側からの熱の影響を極限まで抑えることで、冷暖房に頼らずとも1年中快適な室温を保てるような住宅となります。
ポイント
そのため、断熱等級7の家に住めば、冷暖房費を大幅に節約することが可能になりますし、それだけではなく、室内の温度差によって引き起こされるヒートショックなどのリスクも抑えられます。
断熱等級7というのは、年間通して暑さや寒さに悩まされなくて済むようなレベルと言えそうです。
断熱王はどのようにして断熱等級7を実現しているのか
断熱王がクリアしている断熱等級7が非常にハイレベルであることが分かりましたが、実際にどのようにしてこのような高い基準を実現しているのでしょうか?
現状、国内でもこれだけレベルの高い断熱等級7をクリアしている仕様を持ったハウスメーカーは少なく、一条工務店がどのようにして実現しているのかが気になりますよね。
ここでは、一条工務店の断熱王が断熱等級7を実現させた秘訣を、5つの項目に分けて詳しく解説していきます。
- DANNJU-ダンジュ-
- 高性能ウレタンフォーム
- トリプルガラス樹脂サッシ
- 断熱玄関土間
- 開口率計算
①DANNJU -ダンジュ-
引用:一条工務店HP
断熱王が新設され、これまでの仕様と大きく変わったポイントとして挙げられるのが、「DANNJU-ダンジュ-」と呼ばれる玄関ドアの構造です。
「DANNJU-ダンジュ-」では、ドア自体の厚みを増やし、ガラス部分には4層の強化ガラスを使用することで、これまで使用していた玄関ドアよりもさらにハイレベルな断熱性を実現しています。
また、ドア自体の構造だけでなく、周りの枠となる部分にもこだわり、一般的に使用されるアルミ枠ではなく樹脂枠を用いることで、外からの熱伝導を抑えることができています。
②高性能ウレタンフォーム
引用:一条工務店HP
断熱王では、家全体に使用される断熱材として、高性能ウレタンフォームを取り入れています。
高性能ウレタンフォームは、一般的な住宅で使用されている断熱材に比べて、およそ2倍の断熱性を有しているため、断熱性能の違いは明らかです。
壁や床、天井などのすべてに高性能ウレタンフォームを使用することで、断熱性を可能な限り高めることに繋がっているのでしょう。
③トリプルガラス樹脂サッシ
引用:一条工務店HP
断熱王が断熱等級7を実現できたのには、窓への工夫も大きく影響しています。
住宅は、窓の部分を通して外気の熱が室内へ伝導してきてしまうことが多く、どんなに断熱材をふんだんに使用しても、窓部分の断熱性が弱いと家全体としての断熱性が下がってしまうものです。
そこで断熱王では、窓にトリプルガラス樹脂サッシを取り入れることで、窓から受ける外気の影響を徹底的にシャットアウトする仕組みができています。
④断熱玄関土間
引用:一条工務店HP
外気を取り込んでしまいがちな玄関には、ドア以外にもさらに工夫が施されています。
それが、断熱玄関土間です。
これは、玄関の土間下にも高性能な断熱材をふんだんに敷き詰めることで、玄関全体の断熱性をアップさせるというものとなっています。
⑤開口率計算
徹底的に断熱性に力を入れている断熱王では、開口率計算を家を建てる度に行っています。
断熱性能を確実に高めるためには、家全体における開口率を最適な状態にすることが非常に大切です。
そのため、家を建てる際は毎回1軒1軒開口率計算を行い、断熱性を確保するための開口率を細かく算出しています。
一条工務店はなぜ低コストで断熱等級7を実現できるのか
断熱等級7という非常にハイレベルな断熱性能を考えると、普通なら高いコストがかかりそうですよね。
しかし一条工務店では、断熱等級7の家を、低コストで実現させることに成功しています。
それではなぜ、一条工務店は低コストで断熱等級7というハイレベルな性能の家を実現できるのでしょうか?
ここでは、その理由として3つの項目を挙げながら解説していきます。
低コストで実現できる理由①長年にわたる開発の歴史があるから
低コストで断熱等級7を実現できた理由の1つは、一条工務店には長年にわたる開発の歴史があるからです。
一条工務店は、「家は、性能」をモットーとして、新たな開発をひたすら研究し繰り返し行い続けています。
その長い歴史によって培われた技術や知識により、低コストで断熱等級7を実現させるということに成功したということでしょう。
低コストで実現できる理由②高性能な部材を自社で大量生産できているから
一条工務店の大きな特徴として、高性能な部材を自社で大量生産できているという点も重要です。
通常なら外部から仕入れた部材を使用して家を建てるというケースが多くなっていますが、一条工務店では自社グループ内で部材を大量生産して使用するというシステムができています。
これにより、無駄なコストをカットすることが可能になり、結果として低コストで高性能な家を提供できるという仕組みになっています。
低コストで実現できる理由③等級6は既にクリア済みだったから
初めから断熱等級7の家を建てるということは決して簡単なことではありませんが、一条工務店の場合は、既に9割以上の家が断熱等級6をクリアしていました。
そのため、もともとできていた家づくりにわずかな変更を加えるのみで、速やかに断熱等級7を実現することができたというのも事実です。
断熱王を採用できる仕様・商品
一条工務店で断熱王を採用できる商品は、現状では2つあります。
それが、「グランスマート」と、「アイスマート」という商品です。
引用:一条工務店HP
この2つは、もともと一条工務店で扱っている商品の中でも2トップと言えるような、最高スペックの商品と言えるでしょう。
「断熱王以前の仕様」と「断熱王の仕様」の違い
もともとあった断熱王以前の仕様と、新しくなった断熱王の仕様とでは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
大きく変わった点は、3つあります。
1つ目は、玄関ドアに「DANNJU-ダンジュ-」を採用したことです。
ドアの素材や構造を新しくしたことで、断熱性を高めることに成功しています。
2つ目は、断熱玄関土間を採用したことです。
断熱王以前の仕様とは異なり、玄関土間部分に断熱材をふんだんに使用したことで、さらなる断熱性のアップを実現しています。
3つ目は、モデルプランにおけるUA値です。
断熱王以前の仕様のUA値は0.25だったのに対し、断熱王ではUA値0.2~0.23となっていて、断熱性の高さが数値でも確認できます。
断熱王の価格は?
断熱王の仕様で実際に家を建てるとすると、気になるのはその価格ですよね。
断熱王は、いわゆるオプションのような扱いとなり、坪単価で言うとだいたい坪単価+1~1.5万円となりそうです。
一条工務店で断熱王を採用できる2商品の坪単価は以下の通りなので、これらを基準として坪単価をプラスして把握してみると良いでしょう。
- 「グランスマート」の坪単価:95万円~
- 「アイスマート」の坪単価:85万円~
断熱王・一条工務店が合うのはこんな人
ここでは、断熱王の家・一条工務店の家が合う人の特徴をお伝えします。
- 寒い地域で家を建てる人
- 家で過ごす時間が長い人
- 断熱にはこだわりたいけれど価格もできるだけ抑えたい人
- 玄関が冷えるのが苦手な人
- コスパの良さを求めている人
上記のような人は、断熱王や一条工務店が合っている人と言えるので、前向きに検討してみると良いでしょう。
断熱王・一条工務店が合わないのはこんな人
一方、断熱王の家・一条工務店があまり合わない可能性がある人の特徴も押さえておきましょう。
- 比較的暖かく過ごしやすい気候の地域で家を建てる人
- 断熱性よりもほかの性能に費用をかけたい人
- コストをかけてでもブランド力の高いハウスメーカーで家を建てたい人
このような人の場合は、断熱王や一条工務店が合わない可能性もあるので、より自分の理想にぴったりのハウスメーカーを探してみると良いかもしれません。
断熱王以外に断熱等級7を実現できるハウスメーカー
断熱王では、断熱等級7を実現することができますが、ほかにも断熱等級7を実現できるハウスメーカーはいくつかあるのでご紹介しておきます。
以下のハウスメーカーでも、断熱等級7の家を建てることが可能です。
- 三井ホーム:MOCX THERMO
- 大和ハウス:xevoGranWood(エクストラV断熱仕様)
- パナソニックホームズ:カサート平屋(断熱等級7モデル)
- 日本ハウスHD:断熱最高等級7の家
- 住友不動産:断熱最高等級7の家
- セルコホーム:The Home ENESUS
- クレバリーホーム:エネリートサーモ
- アキュラホーム:超断熱の家-プレミアム-
- ヤマト住建:エネージュG3
- タマホーム:笑顔の家
- アエラホーム:クラージュ
断熱王の家を検討している人は、これらのハウスメーカーも合わせて比較検討してみると良いでしょう。
まだハウスメーカーが決まっていないあなたへ。タウンライフ家づくりでハウスメーカーを比較・検討してみませんか?あなたの希望する複数のハウスメーカーが、無料で間取りプランと見積もりを作成してくれます。
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- 家づくりのアンケートに回答(約3分)
- ハウスメーカーを選ぶ(1,100社提携)
- 待つだけ!間取り・見積もりが届く!
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まとめ
▼まだハウスメーカー・工務店が決まっていないあなたにおすすめの記事まとめ
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ハウスメーカー・工務店探し中のあなたに読んでほしい記事まとめ
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今回は、一条工務店の新仕様である「断熱王」について、詳しく解説してきました。
断熱王は、現段階で最高レベルである断熱等級7を実現した、非常に断熱性に優れた家が建てられます。
しかも、これだけの高い断熱性を、比較的低コストで実現可能であるという点も、とても魅力的ですよね。
今回の記事を読んで、より断熱王に興味を持った人も多いかと思います。
断熱性にこだわりたい人は、ぜひ一条工務店の断熱王を選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。