こんにちは!きのぴーです。
注文住宅を検討している最中で、「玄関の広さや大きさはどれくらいにすべきなのか?」に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
すべてをオーダーメイドで仕上げられる注文住宅では、もちろん玄関の広さや大きさも施主の思い通りです。
ただし、家全体の大きさに見合わない広さや大きさを設けてしまうと、それ以外のスペースが小さくなりすぎてしまうことがあるため、目安を把握しておくことをおすすめします。
また、壁の厚みの計算もしておくことで、「広すぎてしまった」「狭すぎてしまった」といった後悔の残る設計を避けることができるでしょう。
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玄関の広さや大きさの目安は延べ床面積で決まる?
「広すぎてしまった」「狭すぎてしまった」といった後悔の残る設計を避けるためには、延床の面積から目安となる玄関の広さや大きさを逆算することをおすすめします。
具体的には、40坪以上の家を建てる場合には1間、35坪以下の家を建てる時には半間半ほどの玄関が一般的な目安です。
ちなみに、1間は畳の長辺と同じ長さであり、柱の中心から反対の柱の中心までの長さが1820mmの設計となり、壁の厚さを考慮すると自由に使うことができる横幅が1650mmほどになります。
また、半間の場合は柱の中心から反対の柱の中心までの長さが、畳の短辺の1.5倍である1365mmの設計となり、壁の厚さを考慮すると自由に使うことができる横幅が1200mmほどです。
40坪以上の家を建てる場合には1600mmほどの横幅に、35坪以下の家を建てる場合には1200mmほどの横幅に400mmの下駄箱などの収納を設けるため、残りの800mm〜1200mmの幅を使って生活することになります。
ちなみに、人間が両手を広げた時の幅が150〜180cmほどとされているため、寸法だけを見るとかなり狭く感じる方が多いものの、多くのマンションで用いられているのが、柱の中心から反対の柱の中心までの長さが畳の短辺の1.5倍である1365mmの設計です。
できるだけ広くしたいという施主が多いものの1365mmの設計でも十分に生活することができるため、ほかのスペースの活用に回すことをおすすめします。
玄関の広さや大きさの目安を無視して起こる3つの失敗
玄関の大きさや広さは、延床面積から逆算することで目安を決めることができます。
ただし、いざ家を建てるとなるとついつい広い玄関に憧れてしまうものです。
そして、ここからは玄関の広さや大きさの目安を無視してしまった場合に起こりがちな失敗を紹介します。
玄関にこだわりすぎてしまった際に、どのような後悔を感じてしまいやすいのかを事前に把握しておきましょう。
【玄関の広さや大きさの目安を無視して起こる失敗1】必要以上の広さを求めてしまった
注文住宅の「すべてをオーダーメイドに仕上げることができる」という利点がデメリットとなってしまうのが、玄関の広さです。
施主のなかには、延床面積の広さから設けるべき玄関の大きさの目安を逆算するという鉄則を知らないという理由で、ついつい「広い玄関が良い」「狭い玄関は来客時に恥ずかしい」という理想を追い求めてしまう方が少なくありません。
そして、依頼するハウスメーカーや工務店、設計事務所からのアドバイスを聞き入れることができなかった場合に、住みはじめてから「こんなに広い玄関は必要なかったかな」といった後悔の念を抱いてしまうのです。
また、玄関の広さや大きさはスペースをとった分、建築費が割高になっていくことも事前に把握しておくべきポイントです。
スペース分の職人の手間賃はもちろん、収納設備を設けるスペースも広がってしまうため、その他に回すべきだったお金を玄関にかけてしまうという失敗をしてしまうのです。
【玄関の広さや大きさの目安を無視して起こる失敗2】今までの生活と比較すると狭い
必要以上の広さや大きさを設けてしまったケースとは反対に、玄関が狭いと感じる場合もあります。
35坪以下の住宅を建てる場合には、柱の中心から反対の柱の中心までの距離が畳の短辺の1.5倍である1365mm、壁の厚さを考慮すると自由に使うことができる横幅が1200mmほどの設計が基本となります。
ただし、新しい家での生活をはじめる前の家の玄関が、柱の中心から反対の柱の中心までの長さが1820mmの設計だった場合にはどうしても狭く感じてしまいがちです。
特に地方から首都圏に引っ越した場合は、もともとの家の玄関が引き戸であることも少なくなく、新しい家の玄関との違いに戸惑ってしまうことも珍しくありません。
【玄関の広さや大きさの目安を無視して起こる失敗3】必要以上の収納設備を求めてしまった
玄関の広さや大きさの割に狭く感じてしまうという失敗の要因となるのが、必要以上の収納設備を設置してしまった場合です。
基本的な設計では玄関土間と玄関ホールの段差を150~200mmにしますが、実は決まったルールはありません。
しかし、この高さを設けなければならないという思い込みから、収納設備を玄関土間に置かざるを得なくなり、天井までの高さのある収納設備を選んでしまう施主が少なくないのです。
もちろん玄関の汚れが気になるといった理由で、玄関土間と玄関ホールの段差を150~200mmにする施主も多くいますが、最近の注文住宅ではバリアフリーの観点から段差を設けない施行が推進されています。
玄関土間と玄関ホールに段差を設けないことは、老後の住みやすさを配慮するだけでなく、収納設備の選択しを広げるというメリットがあります。
一般的には土間に設置する玄関収納ですが、高さではなく幅のあるものを採用し、玄関ホールとまたぐように設置する収納もあるため、段差がないことで設置できる玄関収納のレパートリーも増えてくるのです。
玄関収納の高さを考慮することで玄関の見た目はもちろん、感じられる広さも変わるため、玄関のスペースを他に使いたいという方は玄関土間と玄関ホールの段差にこだわり、玄関収納の高さを抑えることをおすすめします。
まとめ
すべてを施主の希望通りのオーダーメイドに仕上げることができる注文住宅には、スペースの使い方が難しいというデメリットも存在します。
そして、その広さや大きさの目安が難しいとされているのが玄関です。
数ある住宅の中でも、注文住宅を検討している方はついつい広さや大きさにこだわってしまい、住みはじめたあとに後悔をしてしまいがちです。
せっかくお金をかけて建てる注文住宅の設計を後悔のないものにするために、次の3つのルールを知っておきましょう。
- 玄関の広さや大きさは建てる住まいの延床面積から逆算する:40坪以上の家を建てる場合には畳の長辺にあたる1間が柱の中心から反対側の柱の中心の設計となり、壁の厚さを考慮すると自由に使うことができる横幅が1650mmほど。35坪以下の家を建てる場合には畳の短辺の1.5倍である1365mmの設計となり、壁の厚さを考慮すると自由に使うことができる横幅が1200mmが目安となる。
- 玄関の広さや大きさにこだわると割高の注文住宅になる:スペース分の職人の手間賃はもちろん、収納設備を設けるスペースも広がってしまうため、その他に回すべきだったお金を玄関にかけてしまうという失敗をしてしまいがち。
- 玄関収納の高さは極力抑える:土間に設置する玄関収納が一般的だが、高さではなく幅のあるものを採用することで、圧迫感のない玄関に仕上げることができる。高さのない玄関収納を設けるためには、玄関土間と玄関ホールの段差を設けない施行がおすすめ。