こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
建物の外観を大きく左右させるのが窓の存在です。
窓があることで、外観デザインにメリハリがついたりアクセントになります。
また、窓があることで機能面でも大きな影響があります。
機能性の高い窓をつけると、日を取り込むだけではなく、断熱や防音・防犯にも高い効果をもたらします。
機能性の高い窓にするために、防犯ガラスとシャッターをつけるという選択肢があります。
どちらも採用することで建物の機能性があがります。
では、予算の都合でどちらか一つしか選べない場合、どちらを採用すべきなのでしょうか?
今回は防犯ガラスとシャッター付きサッシを徹底比較します。
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防犯ガラスとシャッターをあらゆる観点から徹底比較してみた
では、いろいろな項目で防犯ガラスとシャッターを比較してみましょう。
炎の10番勝負です。
防犯ガラスVSシャッター①価格帯
勝者:防犯ガラス
価格帯は、防犯ガラスの方が抑えられます。
防犯ガラスはガラスのグレードを上げるだけですが、シャッターの場合は通常のサッシにプラスしてシャッターを付けなければなりません。
さらに、電動シャッターを選択した場合、金額はさらに上がってしまいます。
サッシサイズやメーカーによって違いはありますが、1ヵ所あたりの費用は下記の通りです。
どちらも通常のペアガラスのサッシとの差額です。
- 防犯ガラス:約1万~3万円
- 手動シャッター:約2万~4万円
- 電動シャッター:約8万~12万円
窓の変更は数ヵ所あると思いますので、合計するとかなりの金額差が出ます。
防犯ガラスVSシャッター②対応力
勝者:防犯ガラス
採用できる窓の多さを比べた対応力では、防犯ガラスの勝利です。
防犯ガラスは窓の形状や開け方に関わらず、ガラスを交換するだけで対応が可能です。
しかし、シャッターは採用できる窓がかなり限られています。
採用できる窓は掃き出し窓と引違窓のみの場合が多いです。
縦すべり窓や横すべり窓、上げ下げ窓では対応していません。
また、円形の窓などもシャッターを取り付けることは不可能です。
シャッターは採用できる窓にに制限がありますので、窓選びにの際には注意しましょう。
防犯ガラスVSシャッター③外観デザイン
勝者:防犯ガラス
外観のデザインは防犯ガラスの勝利としました。
シャッターの場合、サッシの上に大きな箱のようなものがつき、その中にシャッターを巻き込んで収納しています。そのため、窓回りがスタイリッシュではない外観になってしまいます。
対して、防犯ガラスでは窓回りに取り付けるものは何もありません。
通常のサッシと同じようなすっきりとしたデザインです。
そのため、外観全体もスタイリッシュでかっこいいデザインに仕上がります。
防犯ガラスVSシャッター④操作性
勝者:防犯ガラス
操作性に関しても、防犯ガラスの勝利です。
というか、防犯ガラスは操作しなくてもいつでも防犯仕様になっています。
シャッターは開閉をしなければ防犯性能が高まりませんので、操作性という面では劣ります。
長期の不在の時などは、シャッターを閉めると思いますが、日々の買い物で毎回シャッターを閉めて出かけるという家庭はほぼないでしょう。
電動であれば窓を開けずに操作できますので、毎日開け閉めをする方は電動シャッターを選ぶといいでしょう。
防犯ガラスVSシャッター⑤防音性
勝者:シャッター
防音性はシャッターの方が高いです。
ただし、あくまでもシャッターを閉めたときの性能です。
昼間にシャッターを開けている場合は、通常のサッシの性能と変わりません。
この場合は、防犯ガラスの方が中間膜が入っているため、防音性が高まります。
ただし、シャッター付きのサッシでも、トリプルサッシを採用している場合では、防犯ガラスよりも防音性能は高まります。
夜の就寝時に外の騒音を聞こえにくくしたいという方は、シャッターの採用をおすすめします。
対して、日中にある程度の防音効果が欲しいという方は、防犯ガラスかトリプルガラス+シャッターを選びましょう。
防犯ガラスVSシャッター⑥防犯性
引き分け
防犯面では引き分けにしました。
どちらも高い防犯性を持っています。
ただし、こちらもシャッターを閉めたときの比較です。
まずは、シャッターについてです。
シャッターはタイプによって、かなり高い防犯性を発揮します。
電動シャッターや自動ロックのシャッターは、壊したり開けたりするまでに、かなり時間がかかりますので犯人が侵入を諦めやすいです。
また、シャッターは開けるときに大きな音が鳴りますので、好んで狙う犯人はほとんどいないでしょう。
次に、防犯ガラスについてです。
防犯ガラスは、2枚のガラスの間に膜が入っているため、割れにくい構造になっています。
そのため、犯人が侵入を試みてから、ガラスが割れるまでに時間がかかります。
すると、途中で侵入を諦めたり、初めからその家を狙わないため、被害を受けずに済むのです。
どちらも防犯性能が高い設備ですが、組み合わせることで、より高い防犯性能を発揮します。人が侵入しやすいような窓には両方採用してもいいでしょう。
防犯ガラスVSシャッター⑦耐久性
勝者:防犯ガラス
耐久性は防犯ガラスの勝利としました。
ここでの耐久性とは、何かがぶつかったときに壊れないという意味でなく、性能が変わらないまま使い続けることができるのはどちらかという意味です。
防犯ガラスは基本的に耐久性が落ちることはありません。
ガラスというよりサッシ自体が長い間使うと滑りが悪くなったりしますが、その程度です。
対して、シャッターは開け閉めという操作が必要になるため、長年使っていると不具合が起こる可能性があります。
特に、シャッターを毎日使わない方は、サビてしまい開閉がかなりしにくくなってしまうことも多いです。
また、電動シャッターの場合は、電気系統の故障も考えられます。
以上のことから、防犯ガラスの方が耐久性が高いという結果となりました。
防犯ガラスVSシャッター⑧断熱性
引き分け
断熱性は引き分けとしました。
理由はどちらも断熱性能を高める効果はないためです。
では、それぞれの断熱性について確認してみましょう。
まず、防犯ガラス自体には断熱効果を高める機能はありません。
中間に膜が入っているため、ただのペアガラスと比べると多少断熱性は高まりますが、そこまでの効果はありません。
対して、シャッターについてです。
シャッターは金属でできているものがほとんどですので、シャッター事態に断熱性を高める効果はありません。
しかし、シャッターがあることで、冷気が窓に直接当たることがありません。
また、シャッターとサッシの間にわずかな空気層ができます。
すると、窓に冷気が直接伝わりにくくなり、室内が冷えにくくなります。
どちらも若干ではありますが、室内の温度に影響はしています。
しかし、断熱性能を高めていると言えるほどの効果はないと考えられます。
断熱性の優先順位が高い方は、トリプルガラスやガラス層の間にガスが充填されているタイプのサッシを選び、シャッターを併用しましょう。
防犯ガラスVSシャッター⑨遮光性
勝者:シャッター
遮光性はシャッターの勝利です。
シャッターは閉めてしまえば、光は通さないので高い遮光性を持っていると言えます。
対して、防犯ガラスは通常のサッシと遮光性は同じですので、光をよく通します。
そのため、防犯ガラスを採用する方は、ドレープのカーテンに遮光性の高い物を選びましょう。
防犯ガラスVSシャッター⑩防災性
勝者:シャッター
防災性はシャッターの勝利としました。
防災性は、風による飛来物の衝突に対する強さで比較しました。
シャッターの場合、飛来物が窓に当たることはありません。
シャッターで衝撃を吸収します。
シャッター自体にキズや変形は起こりますが、窓にはキズ1つつきません。
対して、防犯ガラスです。
防犯ガラスも飛来物が窓に当たっても、ガラスが飛び散りにくく、貫通しにくいという性能を持っています。
しかし、シャッターに比べると貫通する可能性は高いです。
また、貫通しなかったとしても、必ずガラスの交換が必要となってしまいます。
飛来物による影響と、その後のメンテナンスを考えてシャッターを勝者としました。
何を優先するかでどちらを選ぶべきなのかが変わる
それでは結果をまとめていきましょう。
防犯ガラス | シャッター | |
価格帯 | 〇 | |
対応力 | 〇 | |
外観デザイン | 〇 | |
操作性 | 〇 | |
防音性 | 〇 | |
防犯性 | 〇 | 〇 |
耐久性 | 〇 | |
断熱性 | △ | △ |
遮光性 | 〇 | |
防災性 | 〇 | |
5勝3敗2分 | 3勝5敗2分 |
比較の結果は防犯ガラスの勝ち越しとなりました。
防犯ガラスは見た目も変わらず、操作も必要ないのに高い性能を持っている点が優秀と言えます。
しかし、性能面で見るとシャッターの方が優れています。
こまめにシャッターを開け閉めできる方なら、シャッターがおすすめです。
1番にデザイン性を重視するなら、防犯ガラスがおすすめです。
使い方や見た目、機能性などを比較して、自分にとって最適な窓を選んでいきましょう。
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