住友林業の挽板は後悔する？実際に採用した我が家の本音レビュー

住友林業と言えば無垢材が有名ですが、天然木を板状に加工した挽板（ひきいた）も人気の床材です。

しかし、中には「挽板にしなければ良かった」という後悔の声も。

本記事では、ネットでよく見かける「挽板を採用して後悔したこと」について解説します！

また、我が家が挽き板を選んだ理由や、無垢材と挽き板どちらを選ぶべきなのかも紹介。

住友林業で床材をどうするか迷っている人は、ぜひ参考になさってくださいね。

【住友林業】挽板を採用して後悔した5つのこと

挽板にするとどういった点で後悔するのか気になりますよね。

ここでは、ネットやSNS上でよく見かける「住友林業で挽板を選んだ人が後悔していること」について紹介します。

住友林業で挽板を選んだ人が後悔していること5つ

• メンテナンスに手間がかかる
• 触り心地が無垢には劣る
• 傷がつきやすい
• 費用が高い
• 水に弱い

実際に挽板を採用した私がどう感じているのかも併せて解説していきますよ。

①メンテナンスに手間がかかる

挽板は天然木を使って作られている床材なので、定期的なワックスがけが必要です。

住友林業の公式サイトでは、半年に1回程度のワックスがけを推奨しています。

しかし、ワックスがけは家具を移動させるなど手間がかかるので大変…。

住友林業の床材の中には、ワックス不要なものもあるので、そちらを選べば良かったと後悔する声もあります。

我が家の場合は、「やらなきゃな〜」と思いつつも、今のところワックスしていません！！

②触り心地が無垢には劣る

「やっぱり挽板よりも無垢のほうが質感が良かった」という声も。

こちらに関しては、個人的には正直違いはあまり分からないと思っています。

無垢も挽板も肌に触れる部分は同じ天然木材なので、そこまで差が出るとも思えません。

触り心地の違いが気になる方は、実際にモデルハウスで触って比べてみると良いですよ。

③傷がつきやすい

後悔ポイントとして挽板は傷がつきやすいという意見もあります。

無垢材より挽板のほうがやや傷には強いと言われていますが、期待するほどは強くないという声が。

我が家の場合は、子どものおもちゃ遊びで細かな傷がかなり増えました。

ある程度の傷は覚悟して採用したほうが良いでしょう。

④費用が高い

無垢材よりも安いイメージがある挽板ですが、ものによっては高くなってしまい後悔するケースも。

一般的に、挽板は無垢材と同じかむしろ少し安いです。

しかし、住友林業の場合、1階は標準仕様で無垢材を選べるようになっています。

挽板も標準仕様で採用できますが、選ぶ素材によってはオプション扱いに。

費用を抑えたい方は、標準に含まれている素材は何なのかしっかりと把握しておくことが大切です。

⑤水に弱い

挽板は水に弱いので、取り扱いに気を遣わなければならず後悔…というのも理由の一つです。

特に長時間濡れたままにしておくと、シミ・変色・浮き上がりの原因になりやすいとか。

確かに天然木の床材は「水拭きするとひび割れが起こる原因になる」とも言われていますよね。

ただ、水拭きをしてもその後にカラ拭きをして水分を残さなければ問題ありません。

住友林業なら無垢床を選ばないともったいない？

「最高品質の木を扱う住友林業で建てるならやっぱり無垢材でしょう！」と考える人もいます。

もちろんその通りだとは思うのですが、我が家は無垢材ではなく挽板を選びました。

この章では、我が家が挽板を選んだ理由を2つ紹介します。

• 我が家の国産ナラは標準仕様で選べない
• 床暖房と無垢床は併用できない

①我が家の国産ナラは標準仕様で選べない

住友林業で標準仕様となっている無垢の床材は「オーク」です。

しかし我が家は、住友林業のモデルハウスで、国産ナラの独特な風合いに一目惚れ・・・。

国産ナラは他の木材よりも木目がはっきりしており、ナチュラルな中にも強さを感じられる雰囲気が魅力的。

標準仕様ではないので、追加料金がかかりましたが大満足な仕上がりになりました◎

②床暖房と無垢床は併用できない

我が家では床暖房を希望していたのですが、無垢材とは併用できなかったのも見送った理由です。

無垢材は温度変化に弱いため、床暖房の使用はできません。

そのため、床暖房を採用するなら、無垢材を諦める必要があります。

結構悩んだのですが、我が家では床暖房を優先したかったので挽板を選びました。

数年過ごしてみた感想としては、質感や見た目で挽板と無垢材との違いは感じていません。

無垢床と挽き板、どっちが優秀なの？

無垢材と挽板の比較表をまとめてみました！

	無垢材	挽板
費用※	10,000～40,000円	5,000～40,000円
肌触り	◎	○
見た目	◎	◎
調湿効果	◎	○
変形のしにくさ	×	△
傷の付きやすさ	×	△
こんな人におすすめ	・経年変化を楽しめる人 ・質感を追求したい人 ・調湿効果も得たい人	・床暖房を希望する人 ・変形しにくい素材が良い人 ・幅広のデザインにしたい人

※㎡単価あたりの費用

無垢材は、経年とともに変色や変形が必ず起こります。

また、調湿効果にも優れているため、自然の力で室内の湿度をある程度快適にしたい人にもおすすめ。

一方、挽板は温度変化に強いといった特徴があります。

さらに、木の変質に対応できる挽板は、幅広材を使用できるのもメリットです。

大ぶりなデザインのフローリングを希望する人も、挽板が向いているでしょう。

費用に関しては、どの素材を選ぶかで変わるのでどちらが安いとは言い切れません。

なるべく抑えたいなら、標準仕様内で検討してみてくださいね。

我が家が挽き板を選んで後悔していない理由

住友林業の挽板フローリングに住んで数年経つ我が家ですが、後悔はしていません。

挽板を選んで良かったと思う理由を紹介します。

• 挽き板でも十分に質感が良いから
• 見た目に満足しているから
• 床暖房があると足元が冷えにくいから
• 今のところ特に変形していないから

①挽き板でも十分に質感が良いから

床材を選ぶ際に、挽板の質感が無垢には劣るのではないかと気になっている人は多いですよね。

むしろ、「足触りが良く気持ちいいなぁ」と思って毎日過ごしています。

無垢材のような温かみを求める人でも十分に満足できるレベルですよ。

②見た目に満足しているから

挽板の見た目にも満足しています。

挽板は無垢材とほぼ同じ仕上がりになるので、見た目の違いは感じられません。

また、我が家が選んだ国産ナラは木目の存在感が強いため傷が目立ちにくいです。

挽板の傷が気になる人は、木目が強い素材も検討してみてくださいね。

③床暖房があると足元が冷えにくいから

挽板を選んだ理由として床暖房が大きかったのですが、これが大正解でした◎

無垢材も冷えにくい素材ではありますが、床自体が暖かくなるわけではありません。

挽板は、床暖房で足元を暖められるので、真冬でも快適に過ごせていますよ。

④今のところ特に変形していないから

挽板のフローリングで数年住んでいますが、床材の変形は起こっていません。

無垢材は素材の性質上、反りや収縮を避けることはできず、隙間にゴミなどが詰まりやすくなります。

対して、挽板は比較的強い素材だが、変形が全く起こらないわけでもないと聞いていたので少し心配でした。

しかし、反りや収縮は現時点では起こっておらず、掃除にも不便を感じていません。

無垢よりも変形に強い挽板を選んで良かったなと思っています。

まとめ

本記事では、「住友林業で挽板を採用して後悔したこと」について紹介しました。

記事をまとめると・・・

• 挽板の質感や見た目は無垢材とほぼ同じ
• 床暖房を希望するなら「挽板」一択
• 標準以外の挽板選ぶと追加費用がかかる
• 変形やメンテナンスは神経質にならなくてOK

挽板は、無垢材のような質感や見た目が得られる魅力的な床材です。

傷は付きやすいですが、我が家が選んだ「国産ナラ」など目立ちにくいものを選ぶのも一つ。

また、無垢材と挽板、どちらにもメリット・デメリットがあります。

後悔のない床材選びをして、理想のマイホームを完成させてくださいね！！