- 住友林業・積水ハウスの特徴や違いが知りたい!
- 自分に合っているハウスメーカーはどちらだろう?
住友林業と積水ハウスはどちらも大手のハウスメーカーです。
住友林業は木造住宅だけを扱いますが、積水ハウスは木造住宅の他に鉄骨造住宅も扱っています。
その点では、積水ハウスの方が選択肢が広いです。
ただし、今回は違いを分かりやすくするために、両社の木造住宅について比較をします。
ではそれぞれの特徴をチェックしていきましょう。
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住友林業VS積水ハウス 様々な観点から違いをチェック!
では、住友林業と積水ハウスの特徴や違いについて、次の9つの項目を解説します。
- 坪単価
- 構造
- 断熱性
- デザイン性
- 間取りの自由度
- 提案力
- 住宅設備
- 外壁
- 保証・アフターサポート
ちなみに、それぞれに優れていて優劣が決められない項目もあります。
どちらが優れているかではなく、自分に合う方はどちらなのかを検討してみてください。
住友林業VS積水ハウス|坪単価
まずはそれぞれの坪単価についてです。
- 坪単価は両メーカーとも100万円前後
住友林業も積水ハウスも自由設計の注文住宅のため、明確な坪単価はありません。
中には積水ハウスで坪単価70万円台の家を建てたという方もいます。
しかし、両メーカーともに100万円前後の坪単価で建てる方が多いです。
基本的な価格に大きな違いは出ませんが、こだわりの度合いや提案内容によって金額に差がつくこともあります。
住友林業VS積水ハウス|構造
構造はどちらのメーカーも木造軸組工法を元にした、オリジナルの構法を採用しています。
木造軸組工法とは、柱・梁を組み上げて建物を作り上げていく方法です。
両メーカーの構造の名前
- 住友林業:BF構法
- 積水ハウス:シャーウッドハイブリッド構造
住友林業のBF構法は柱を太くし、接合部分を強化した木造軸組工法です。
対して、住友林業のシャーウッドハイブリッド構造は、木造軸組工法をベースに様々な構造のいいところを組み合わせています。
住友林業のBF構法(木造軸組工法)
住友林業の構造の最大の特徴は、「ビッグコラム」という56cmもの太さのある集成材を柱に使っている点です。
そして、強度のある「ビッグコラム」を特殊な金物で梁や土台と接合しています。
金物同士を強固に接合する「メタルタッチ」は、部材同士を一体化させる剛接合という手法です。
剛接合は高い耐震性が求められる高層ビルでも採用されています。
太くて安定性の「ビッグコラム」を「メタルタッチ」で接合しているのが、住友林業のBF構法です。
積水ハウスのシャーウッドハイブリッド構造
積水ハウスのシャーウッドハイブリッド構造は、木造軸組工法の他に次のような構造を取り入れています。
- モノコック構造:柱や梁の周りを面で囲って構造体を強化させる工法
- ラーメン構造:柱や梁を一体化させるように剛接合させて強靭な枠を作る工法
モノコック構造を木造軸組工法に取り入れているハウスメーカーは多いですが、ラーメン構造は鉄骨造などで取り入れられることがほとんどです。
シャーウッドハイブリッド構造では、高強度耐力壁をバランスよく配置してモノコック構造を取り入れ、幅25cmの柱「スーパーコラム」で枠を作ってラーメン構造を取り入れています。
この3つの構造を組み合わせた「シャーウッドハイブリッド構造」を採用することで、耐震性の強化だけでなくダイナミックな間取りも実現することができます。
さらに、積水ハウスでは基礎と柱を直接緊結しています。
土台を挟まない分、地震時の柱の抜けや倒壊を防ぐことが可能です。
また、シャーウッドハイブリッド構造は木造軸組工法で唯一「適合型式認定」を取得しています。
シャーウッドハイブリッド構造は、国に認められた品質の高い構造ということが言えます。
住友林業VS積水ハウス|断熱性
両メーカーの断熱性能や採用している断熱材を紹介します。
壁に採用している断熱材
- 住友林業:高性能グラスウール
- 積水ハウス:地域ごとに異なる
積水ハウスは地域に合わせて断熱材を採用するとのことですが、一般的な地域にはロックウールが採用されています。
サッシはどちらのメーカーも同じグレードのものが施工されています。
- サッシ:アルミ樹脂複合サッシ
- ガラス:アルゴンガス入りLow-E複層ガラス
サッシの内側を樹脂にして断熱性を高め、外側を金属にして耐久性を高めているサッシです。
2枚のガラスの間にアルゴンガスが入っていると、ガラスが熱を通しにくくなるため断熱性が高まります。
断熱性に対しては、どちらのメーカーもほとんど差がない結果と言っていいでしょう。
住友林業VS積水ハウス|デザイン性
どちらもデザイン性の高いハウスメーカーです。
両メーカーとも重厚感のある和モダンのデザインを得意としています。
展示場も寄棟の重厚感のあるデザインの外観が多く、似ているなと感じる方もいるのではないでしょうか。
ただし、内装に関しては少しずつテイストが異なります。
- 住友林業:木の素材を使った和の雰囲気が強いデザイン
- 積水ハウス:モダン寄りのスタイリッシュなデザイン
ただし、どちらも自由設計のハウスメーカーなので、要望に合わせた提案をしてくれます。
そのため、展示場のテイストの好みでメーカー選びはしない方がいいでしょう。
住友林業VS積水ハウス|間取りの自由度
どちらも木造軸組工法をベースにした構造なので、間取りの自由度はとても高いです。
また、リフォームもしやすい構造と言えるでしょう。
両メーカーの大きな違いは、家の基準となる寸法であるモジュールが異なる点です。
- 住友林業:尺モジュール(91cmベース)
- 積水ハウス:メーターモジュール(1mベース)
図面の1マス分の広さは、次のようになります。
- 尺モジュール:0.91m×0.91m=0.8281㎡
- メーターモジュール=1m×1m=1㎡
1マス当たりの広さは、メーターモジュールの方が0.1719㎡大きいです。
大きな空間であれば、広さの違いを感じることはほとんどないでしょう。
しかし、廊下や階段などの幅が様い空間だと、広さの感覚は大きく異なります。
1マス分の廊下の場合、廊下の幅や約9cmも変わるのです。
それぞれのメリット・デメリットをまとめます。
尺モジュールのメリット・デメリット
- メリット:全体の面積をコンパクトにできる、建築資材のバリエーションが多い
- デメリット:廊下や階段が狭い
尺モジュールでも、柱の位置を微妙にずらして廊下や階段の幅を広げることも可能です。
しかし、耐震性が落ちたりコストアップにつながることがあります。
メーターモジュールのメリット・デメリット
- メリット:車いすなどが使いやすいゆとりのある空間になる
- デメリット:全体が大きくなるため狭小地などの細かい設計には不向き
メーターモジュールと尺モジュールで同じ間取りを建てると、メーターモジュールの方が約20%大きな家が建ちます。
広々としていていいですが、必要のない箇所まで広がってしまい建築費用が余計にかかることもあります。
間取りの自由度だけを考えると、尺モジュールを採用している住友林業の方が高いと言えるでしょう。
大開口・大空間に関してはどちらも優れています。
2台分のビルトインガレージが作れるような大きさの開口や、広々としたリビングなどを採用したい人にはぴったりでしょう。
住友林業VS積水ハウス|提案力
両メーカーとも提案力が高いハウスメーカーと言われていますが、打合せの体制には違いがあるのでしょうか。
【住友林業と積水ハウス】申し込み制度の内容が異なる
両メーカーとも契約前の申込制度を採用しています。
ただし、制度の内容が異なります。
住友林業の申込制度
- 間取りや見積もりを受けるためには申込必須
- 申込金は5万円
- 契約しない場合でも申込金は返金されない
基本的には、すべてのお客様が申込金を支払って、契約へ向けて打合せを進めていきます。
積水ハウスの申込制度
- 希望すればハウジングアドバイザリー制度を使える
- 申込金は5万円
- 契約をしない場合は返金される
「ハウジングアドバイザリー」は積水ハウスの申込制度の名称です。
必須ではありませんが、申し込まなければ契約前までは営業マンからのプラン提案になるそうです。
「ハウジングアドバイザリー」に申し込みをすると、確実に設計士が同席して提案してくれるようになります。
もちろん営業マンよりも設計士の提案の方が質が高いです。
両メーカーとも間取りにこだわりたいなら、早めの段階で申込制度を活用しましょう。
住友林業VS積水ハウス|住宅設備
それぞれの標準仕様の住宅設備を紹介します。
住友林業 | 積水ハウス | |
キッチン |
|
|
ユニットバス |
|
|
洗面化粧台 |
|
|
トイレ |
|
|
両メーカーとも設備のグレードは同じくらいで、他メーカーと比較すると高グレードです。
住友林業の方が選択できるメーカーが多いので、たくさんのメーカーを比較して選びたい方にはおすすめでしょう。
住友林業VS積水ハウス|外壁材
両メーカーの大きな特徴と言えるのが外壁材です。
- 住友林業:シーサンドコート(吹付外壁)
- 積水ハウス:ベルバーン(陶版外壁)
どちらもメーカーの代名詞と言ってもいいくらい有名です。
ちなみに、両メーカーともサイディングなどの外壁材も標準で選べます。
積水ハウスは商品によって、ベルバーンがオプション扱いになることもありますので注意しましょう。
それぞれの特徴を紹介します。
【住友林業の外壁】シーサンドコート
シーサンドコートは吹付外壁ですが、特徴は貝殻や珊瑚を混ぜたモルタルを採用している点です。
吹付外壁では珍しい「キラキラ」とした美しい見た目の外観を作ることができます。
また、シーサンドコートの下には3層の塗装がされており、防水性と耐久性にも優れています。
9色のベースカラーと3色のアクセントカラーの中から選択可能です。
【積水ハウスの外壁】ベルバーン
ベルバーンは板状の外壁です。
岩石などの自然素材に釉薬をかけて陶器と同じ工程で焼き上げることにより、美しい見た目に仕上がります。
また、釉薬は高温で焼くとガラス質になるため、ベルバーンは釘よりも硬い強度です。
耐火性や耐久性が非常に高く、機能性にも優れた外壁材と言えるでしょう。
住友林業VS積水ハウス|保証・アフターサポート
住友林業と積水ハウスの保証・アフターサポートについてです。
保証期間と無料点検を表にまとめました。
住友林業 | 積水ハウス | |
最大の保証期間
(構造躯体・防水) |
60年 | 永年保証 |
保証適用条件
(構造躯体・防水) |
|
|
無料点検 | 計12回
(3ヵ月・1年・2年・5年・10年・ 20年・30年・40年・50年・60年) |
計6回
(5年・10年・15年・20年・25年・30年) |
両メーカーとも構造躯体と防水に対しては、無条件で30年間の保証がつきます。
異なる点は最大の保証期間です。
住友林業は最大60年という区切りが決まっているのに対し、住友林業は永久的に保証が延長できます。
ただし、住友林業の60年保証の場合でも、30歳で建築したら90歳まで保証延長できるので、積水ハウスと大きな差はないでしょう、
無料点検の数は住友林業の方が多いです。
トータル的に考えると住友林業の方が優れていると言えるでしょう。
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住友林業と積水ハウスは結局どっちがいい?おすすめなタイプを紹介
さまざまな項目で住友林と積水ハウスの特徴をお伝えしましたが、最後にそれぞれのメーカーにおすすめなタイプを紹介します。
住友林業がおすすめな家庭
まずは住友林業をおすすめしたい家庭についてです。
- 木の素材を活かした柔らかい雰囲気の家づくりがしたい
- 間取りの自由度の高いハウスメーカーを選びたい
- 保証やアフターサービスを重視したい
住友林業は標準仕様で床材に無垢や挽板フローリングが選べます。
また、オプションには質の高いウッドタイルや格子スクリーンなどもあり、木を活かした家づくりをしたい方にはぴったりでしょう。
さらに、大手ハウスメーカー中でもトップレベルのアフターサポート体制は、住んでからの安心につながります。
積水ハウスがおすすめな家庭
続いて積水ハウスをおすすめしたい家庭についてです。
- 和モダンな洗練されたデザインの家を建てたい
- 業界最大手の安心感を得たい
- 外壁のメンテナンスコストを抑えたい
積水ハウスは業界最大手のハウスメーカーと言っても過言ではないでしょう。
売上・着工棟数・累計建築実績など多くの項目でトップ争いをしています。
また、陶版外壁「ベルバーン」は見た目や耐久性だけでなく、メンテナンス性にも優れます。
将来かかるお金を抑えたいという方にはぴったりでしょう。
住友林業・積水ハウスはどちらも優秀なハウスメーカー!
住友林業と積水ハウスの特徴をまとめましたが、どちらも素晴らしいハウスメーカーでほとんど優劣がつけられませんでした。
それぞれの特徴を表にまとめます。
住友林業 | 積水ハウス | |
坪単価 | どちらも坪単価100万円前後のケースが多い | |
構造 |
|
|
断熱性 |
|
|
デザイン性 | 和風寄りの和モダンが得意 | モダン寄りの和モダンが得意 |
間取りの自由度 | 尺モジュール | メーターモジュール |
提案力 | 申込金5万円を支払って設計士の提案を受ける |
|
住宅設備 | 選べる設備メーカーが多い | 選択肢は少ない |
外壁 | 吹付外壁シーサンドコート | 陶版外壁ベルバーン |
保証・アフターサポート |
|
|
実際には、営業マンとの相性や設計士の提案力も比較対象になると思います。
両メーカーとも検討してみて、自分に合っている方を見極めてもいいでしょう。