家を建てるきっかけの1つに、子育てがしにくいからという理由を挙げる方も多いのではないでしょうか?

一戸建てであれば、隣家の音も気になりにくいですし、広さや収納も十分に取れます。
しかし、それだけではなく間取りを工夫することで、さらに子育てのしやすい家を建てることは可能です。
今回は、子育てがしやすい間取りのアイデアを15個お伝えします。
子育て世代の方、これから子育てに励むご家庭必見です!
子育てがしやすい間取りのアイデア15連発!
ではどんどん確認していきましょう。

子育てしやすい間取り①ファミリークローゼットを採用する
家族全員分の洋服が入るファミリークローゼットを採用しましょう。
そうすることで子供の着替えや洗濯物の収納が格段に楽になります。
クローゼットが各居室にバラバラだと、部屋の行き来で時間がかかったり衣替えのときも大変です。
ファミリークローゼットであれば、子供の服を選んで着替えさせている間に自分の洋服も選んで支度ができます。
また、しまうときも一気に片付きますので、家事の時短にもつながります。
さらに、子供が大きくなって自分で収納できるようになったときにも、メリットがあります。
ファミリークローゼットであれば親も頻繁にクローゼットを見るので、きれいに整頓しようとする習慣が身につくのです。

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子育てしやすい間取り②玄関と洗面所を近づけよう
玄関と洗面所を近づけた間取りもおすすめです。
メリットを2つお伝えします。
メリット①帰ってきてすぐに手洗い・うがいの習慣を身に付けられる
玄関と洗面所が近くにあると、帰ってきてすぐに手洗い・うがいをするという習慣が身につきやすいです。
これらの動線が遠くなってしまうと、間に様々な誘惑があったり、面倒くさいという気持ちが勝ってしまうこともあります。
物理的な距離を近づけて、帰ってきたらまず手洗い・うがいという習慣を身に付けさせましょう。
メリット②泥だらけで帰ってきても洗面所で着替え・入浴ができる
特に小さなお子様や部活動をしているお子様などは、泥だらけで帰ってくることもありますよね。
その服装のまま、リビングに足を踏み入れてほしくない方も多いはずです。
玄関から洗面所までが近ければ、他の空間を汚さずに着替えや入浴ができます。
子育てしやすい間取り③リビングに家族共有の勉強スペースを設けよう
最近人気のリビングのスタディコーナーです。
ポイントは子供の勉強スペースだけでなく、親の作業場としても活用することです。
親が楽しそうにテレビを見ていると、子供も勉強のやる気はなかなか出ません。
子供の隣で読書や趣味に打ち込むことで、子供もしっかりと勉強に目を向けることができます。

親子で使えるような広めの勉強スペースを確保してください。
広さが確保できない方は、勉強スペースのすぐ近くにダイニングを配置もおすすめです。
希望する間取りに合った家族共有の勉強スペースを作りましょう。
子育てしやすい間取り④LDKは目線が通りやすくする
LDKは目線が通りやすいような配置にしましょう。
おすすめは、キッチン横並びでダイニング、キッチンの前にリビングが来るL字型のLDKです。
子供がリビングやダイニングにいて親がキッチンにいるというタイミングは1日の中に何度もあります。
しかし、子供がリビングにいて親がダイニング(またはその逆)にいることはほとんどありません。
そのため、キッチンを中心にLDKを考えることで、親と子の距離を近づけることができるのです。
距離が近いと会話がしやすくなったり、子供の様子がよくわかるため怪我の防止などにもつながります。
他にも様々な配置がありますが、目線が通りやすいLDKの配置を選びましょう。
子育てしやすい間取り⑤収納の高さを工夫する
収納の量に着目する方は多いですが、子育てを楽にしたければ収納の高さにも目を光らせましょう。
例えば、子供にいたずらされたくない収納は壁の上の方に設置して届かないようにします。
また、床から天井まである収納に、上から下までつながった1枚の扉をつけるのではなく、上下2つに扉を分けることも有効的です。
下の扉にはいたずらされにくいボックスなどを置き、上の扉の中には細々した物や大事な書類を保管しましょう。
さらに、あえて下に収納をつけることで子育てが楽になることもあります。
下の収納にしまう物は子供のおもちゃです。
おもちゃ箱を子供の手に届かない位置に収納してしまうと、毎回親が取り出さなければなりませんし、片付けも一緒にしなければなりません。

小学校以上になってもカバンや勉強道具を入れておけるので、長く活用できる収納です。
子育てしやすい間取り⑥広めの土間収納を採用しよう
子育てを楽にしたいなら土間収納は広めがおすすめです。
外遊びが大好きなお子様は、毎日のようにお庭遊びをすることもあるでしょう。
その度に家の裏の物置に遊び道具を取りに行くのはとても手間です。
大きめな土間収納があればたっぷりおもちゃが収納できます。
また、部活などで屋外のスポーツを始めると、土間に置きたい荷物が増えてきます。
玄関を広々使えるように土間収納を有効活用しましょう。
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子育てしやすい間取り⑦洗面所とトイレは広めに設計を
洗面所と1階のトイレは広めに設計することをおすすめします。
理由は次の3つです。
メリット①子供をお風呂に入れやすい
洗面所が広いと子供とお風呂入った後に、身体が拭きやすいです。
今のお住まいでは、洗面所が狭くてストレスになっている方も多いのではないでしょうか。
かといってリビングへ連れて行くと走り回ってしまい、ちゃんと拭けないなんてことも‥。
洗面所が広々としていれば、このような悩みは解決します。
また広めの洗面所であれば収納もしっかり確保できるため、家族分の下着やタオルをすっきりと収納できます。
メリット②朝の準備のときに狭くない
子供が大きくなってくると出てくる悩みが、朝の洗面所の取り合い問題です。
洗面所が広ければ家族みんなが集まっても窮屈な思いはしません。

また、朝シャンをする家庭は洗面所と脱衣所を分けることで、朝の混雑を防ぐこともできます。
自分たちの生活スタイルに合った、水回りの間取りを考えましょう。
メリット③トイレトレーニングしやすい
トイレトレーニング中のお子様を持つ家庭では、トイレが狭くて窮屈な思いをすることもあります。
トイレが広ければ子供と一緒に入っても、ゆとりを持ってトレーニングすることができます。
また、トイレトレーニングの基本として、子供がトイレに対して好印象を持つことが大切とされています。
広めのトイレであれば圧迫感もなく、棚などに子供が好きなキャラクターのグッズなども飾ることができます。
子供が早くトイレを覚えられるように、トイレの環境を良くしていきましょう。
子育てしやすい間取り⑧タタミスペースを子育てスペースに
以前は客間としての用途が主だった和室ですが、最近ではタタミスペースを作って子育ての場にする方も多いです。
タタミスペースの両サイドを壁にしてベビーゲートをつけておけば、タタミがプレイマット代わりになります。
最近では、樹脂製の水拭きできるタタミが主流になっているため、汚してしまっても問題ありません。

また、タタミコーナーがあれば子供を寝かしつけた横で洗濯物を畳めたり、ママのちょっとした休憩スペースとしても使えます。
子供が大きくなったらタタミコーナーにコンパクトデスクを置いて、勉強スペースとしても活用できます。
幅広い活用方法がありますので、自分の合った広さや高さのタタミコーナーを採用しましょう。
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子育てしやすい間取り⑨家族共有の本棚を作ろう
子供部屋に本棚を作ろうと考えている方は、家族共有の本棚に変更してもいいかもしれません。
家族共有の本棚を作ると、両親の好みの本や雑誌、漫画なども本棚に並べられます。
すると、子供の関心の幅が広がったり、会話の話題の1つになったりとメリットが大きいです。
逆に子供がいまどのようなことに興味があって、どんなものが好きかを知るいい機会にもなります。
また、本棚の近くにソファやチェアを置くことで、子供と一緒に読書時間を楽しむことができます。

子育てしやすい間取り⑩子供にもプライベートな空間を持たせる
最近はコミュニケーションの取りやすい家に特化しすぎて、家族のプライバシーが守られない間取りも多いです。
個人的には家族であってもプライベートの時間は大切にしたいと考えています。

特に子供が思春期になると、プライバシーのない家では窮屈に感じることも多く、逆効果になることもあります。
適度にプライベートな空間を作ってあげることで、1人の時間を楽しみつつも家族との時間も大切にできるのです。
リビングから直結した子供部屋のような間取りは避けた方がいいでしょう。

子育てしやすい間取り⑪ママ・パパのくつろぎ空間を採用しよう
子育てを楽にするために大切なポイントが、ママやパパが楽しみながら子育てをすることです。
楽しむためには息抜きが必要ですので、ママ・パパのくつろぎ空間をつくりましょう。
ごろ寝できる空間でもいいですし、趣味を楽しめるシアタールームを作ってもいいです。
または、夫婦でゆっくり晩酌やゲートができる空間があってもいいですね。
どんな空間でもいいですが、ポイントはくつろぎながら楽しめる空間を作ることです。
自分たちだけの空間を作って、息抜きしながら子育てを楽しみましょう。
子育てしやすい間取り⑫玄関にコートクロークと手洗いを採用する
玄関にコートクロークと手洗いを採用した間取りもおすすめです。
先ほど、玄関と洗面所を近づける間取りがおすすめとお伝えしましたが、近い配置にできない方は手洗いを採用しましょう。
そうすることで、帰宅後に次のような流れを作ることができます。
- 帰宅
- コートクロークにコートや帽子をかける
- 手洗い・うがいをする
- きれいな状態で室内へ
手洗い・うがいの習慣が身につきやすくなるでしょう。
また、コートや帽子をリビング内に持ち込まなければ、ソファに脱ぎっぱなしにされることはありません。
玄関に洗濯カゴを置いておいて、靴下なども脱いでしまえばきれいな状態でLDKに入ることができます。
子育てしやすい間取り⑬2階にもトイレを必ずつける
2階建てを採用する人は、2階にも必ずトイレをつけましょう。
理由は3つです。
メリット①夜に1階までトイレに行かなくて済む
トイレが1階にしかないと、夜トイレに行きたくなっても1人じゃ行けなくて、お漏らしをしてしまう子もいます。
また、トイレに行きたいと起こされる親の身としても、1階まで行くのは面倒くさいですよね。
2階にもトイレがあれば、その様な悩みもなくなります。
また、老後も寝室近くにトイレがあれば安心です。

メリット②家族が1階トイレを使っていても我慢しなくていい
トイレが1つしかないと、トイレが取り合いになることがあります。
そして、子供が我慢できずお漏らししてしまうこともありますよね。
トイレが2つあれば、タイミングが重なってしまっても安心です。
メリット③子供の友達に貸しやすい
子供部屋を2階に作る人は多いと思います。
しかし、2階にトイレがないと子供の友達が1階のトイレを使わなければなりません。
すると、トイレまでの動線で見られたくない空間を見られてしまったり、お互いに気を使います。
2階トイレを子供部屋の近くに配置すれば、気兼ねなくトイレを貸すことができるでしょう。
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子育てしやすい間取り⑭書類や写真が貼れる掲示板を作ろう
LDKのどこかに、家族が情報共有できる掲示板を作りましょう。
そこには、学校で貰った大切な資料や家族の予定がわかるようなものを貼っておきましょう。
また、家族の思い出の写真や学校で作った作品を貼ることもおすすめです。
掲示板があれば、家族で共有したいことがいつでも確認できます。
ホワイトボードや黒板にして、メッセージボードとしても活用してもいいでしょう。

子育てしやすい間取り⑮階段は踊り場付きにする
階段の形状にも気を使うことで、安全性の高い子育てのしやすい家になります。
1番避けるべき形状が直進階段です。
直進階段とは、1直線の階段で曲がり角がありません。
すると、子供が転んだ時に1階まで一気に落ちてしまう危険性があります。
また、1段の踏み板の幅が狭いので、踏み外してしまう可能性も高いです。
階段の途中が踊り場になっていたり、廻り階段になっていれば転んでも途中で止まります。
また、階段になれない小さなお子様の、小休憩の場としても使えます。

階段の幅や勾配だけでなく、形状も意識して間取りを作成していきましょう。
間取りを工夫すれば子育ては楽になる
間取りを工夫することで、子育ての楽さは格段に上がります。
ただし、万人に共通する間取りはなく、自分に合った間取りを考える必要があります。
生活スタイルや子育てで意識していることなどを再度確認し、それらを踏まえた上で設計していきましょう。
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