- 勝手口は果たして必要なのか?
- メリット・デメリットが知りたい!

こんにちは!
注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
あなたの家に勝手口は必要でしょうか?
- 実家にあって使い勝手がよかったので採用したい
- アパートで勝手口がなくても全く不便に感じないので必要ない

また、勝手口の魅力がわからないので、なんとなくいらないと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、勝手口のメリット・デメリットを紹介した上で、勝手口の必要性について考えていきます。
勝手口のメリット一覧
- ゴミ出しに行きやすい
- 他の空間と一緒に採用することで使い勝手が良くなる
- キッチンが明るくなる
- キッチンの風通しが良くなる
勝手口のメリット①ゴミ出しに行きやすい
勝手口があるとゴミ出しに行きやすいメリットがあります。
ゴミはキッチン周辺でまとめる人が多いです。
そして、勝手口もキッチンの近くに採用する人がほとんどです。
そのため、キッチンでゴミをまとめてそのまま勝手口からゴミ出しへ行けます。

勝手口がない場合は、玄関までの遠い道のりをゴミを持って歩き、外へ出てゴミ捨てをしなければなりませんので、移動距離が増える場合も多いです。
勝手口のメリット②他の空間と一緒に採用することで使い勝手がよくなる
勝手口単体ではなく、他の空間の中に勝手口を採用することで、使い勝手が良くなります。
おすすめの空間は下記の3つです。
パントリー
買い物から帰ってきて勝手口から荷物を運び入れ、そのままパントリーに食材をしまうことができます。
土間
土間に勝手口用サンダルや生ごみ、泥のついた野菜などを置いておくことができます。
洗面所
洗った洗濯物を持って勝手口から外へ出て、すぐに洗濯物を干すことができます。

勝手口のメリット③キッチンが明るくなる
キッチンに勝手口をつけるとキッチン全体が明るくなります。
なぜなら、勝手口は大きなガラスを採用しているデザインが多いので、光を取り込む量が多いからです。
キッチンの窓をつけることができなくても、勝手口を採用すれば十分な明るさは確保できるでしょう。
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勝手口のメリット④キッチンの風通しがよくなる
キッチンに勝手口を採用すると、風通しも良くなります。
勝手口は、ドアを開けなくても風を通すことができる採風タイプの物が多いです。
勝手口にさらに窓がついているようなイメージをしてもらうとわかりやすいでしょうか。
キッチンに窓と勝手口を両方つけることができれば、風通しがよくなり換気のしやすいキッチンになります。

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勝手口のメリット⑤食材をすぐにキッチンまで運べる
駐車スペースと勝手口を近づけると、買い出しした食材の運び出しが楽になります。
重い荷物を持っているときは、最短距離でキッチンへたどり着きたいですよね。

勝手口からすぐにキッチンへ行ければ、家事の負担が少し減ります。
ただし、玄関にスマートキーを採用している場合は、玄関から出入りした方が楽な場合もあります。
勝手口があると本当に楽になるのか、冷静に判断しましょう。
勝手口のデメリット一覧
- 防犯性が下がる
- 西側につけると夏場は暑い
- 冬場は寒い
- 設置場所によっては使わなくなる
勝手口のデメリット①防犯性が下がる
勝手口は玄関ドアに比べると防犯性が低いです。
理由は次の3つが考えられます。
- 玄関ドアのカギに比べると簡易的なものが多い
- ガラス部分の面積が大きい
- 人目につきにくい場所に設置してある
勝手口はピッキングやガラス破りがしやすいので、犯人に狙われやすいです。
また、頻繁に勝手口を使う場合、ついカギを閉め忘れてしまう方も多いようです。
勝手口の防犯性を高めるために、カギを複雑なタイプに変更したり、センサーライトを採用するなどの工夫をすることをおすすめします。
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勝手口のデメリット②西側につけると夏場は暑い
西側に勝手口をつけると、西日を室内に取り入れてしまうため、夏場はとても暑くなります。
ただでさえキッチンでは火を使うので高温になりますが、加えて西日の暑さはとても辛いです。

西側にしか勝手口を採用できない場合は、勝手口前に遮光のカーテンやロールスクリーンをつけるなどの工夫をしましょう。
勝手口のデメリット③冬場は寒い
ガラスの面積の多い勝手口は、冬場寒いと感じる方も多いです。
勝手口は玄関ドアほど断熱性が高くないので、寒気が室内まで伝わってしまいます。
特に足元は冷えやすいので、火を使って調理をしていてもどんどん足先は冷たくなって辛いです。
寒さ対策をするためにも、勝手口前にはカーテンやロールスクリーンをつけることをおすすめします。
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勝手口のデメリット④設置場所によっては使わなくなる
勝手口の設置場所によっては、採用しても全く使わなかったと後悔している人もいます。
例えば、キッチンの近くに勝手口をつけたけど、玄関とゴミ置き場の距離が近かったケースです。
この場合、勝手口から出て家の周りをぐるっと回ってゴミを捨てるよりも、玄関から外へ出て近くのゴミ捨て場に捨てた方が楽です。
特に、真夏や真冬はなるべく外にいる時間を短くしたいと思ってしまい、より勝手口を使わなくなってしまいます。
勝手口とゴミ置き場、勝手口と駐車場などの距離感を考えてから、採用するのか決めていきましょう。
勝手口が必要・不要なのはどんな人?
では、勝手口が必要なのはどんな人でしょうか。
必要な人、要らない人の特徴をお伝えします。
★こんな人は勝手口を検討してみよう
- キッチンとゴミ捨て場の距離が近い
- 実家で勝手口のある生活に慣れている
①キッチンとゴミ捨て場の距離が近い
キッチンとゴミ捨て場の距離が近い人は、勝手口をつけることでゴミ出しが楽になります。
ただし、キッチンとゴミ捨て場が近くても、最短ルートを外構工事で遮ってしまうと遠くなってしまう可能性もあります。
ブロック・フェンスなどの外構計画も踏まえた上で、勝手口があった方が便利になるのか考えましょう。

②実家で勝手口のある生活に慣れている
実家や今の住まいに勝手口があり、日常的に活用している場合は採用してもいいでしょう。
逆に勝手口を採用しないと、住んでから不便に感じてしまうかもしれません。
このタイプの場合は、次の2点を考えて勝手口を採用するか決めてください。
- 実家や今の住まいではどのようなときに勝手口を使っているのか
- 新築でも実家や今の住まいと同じ使い方ができるか
土地や間取りによっては、実家や今の住まいと同じ使い勝手にならないこともあります。
新居でも変わらぬ使い方ができるのであれば、採用した方が満足度は上がるでしょう。
③土間付き勝手口を採用したい
キッチン付近に土間を採用したい方は、勝手口を採用してもいいでしょう。
土間付き勝手口があると次のようなメリットがあります。
- 勝手口のサンダルが室内に置けるので飛ばされない&汚れない
- 泥のついた野菜などをそのまま土間に置いておける
- 生ゴミを土間に置いておけば、汁がこぼれてしまっても外へ洗い流せる
土間がついている勝手口は、採用してよかったという声が多い間取りです。

★こんな人は勝手口要らないかも?
- 勝手口のある生活をしたことがない
- 玄関とキッチンの距離が近い
①勝手口のある生活をしたことがない
今までの住まいに勝手口がなかった方は、採用しても使わない可能性が高いです。
勝手口があっても慣れずについつい玄関ドアを使ってしまうという意見も多いです。
また、勝手口前に荷物を置いてしまい、開かずの扉になってしまったという方もいます。
初めて勝手口のある暮らしに挑戦する人は、使い方を明確にしておきましょう。

②玄関とキッチンの距離が近い家
玄関とキッチンの距離が近い間取りを考えている方は、勝手口は必要ありません。
キッチン近くの玄関ドアを使いましょう。
玄関ドアは勝手口と比べて勝っている点がたくさんあります。
- 防犯性
- 断熱性
- 機能性(スマートキーなど)
近い場所に勝手口と玄関ドアがあったら、ほとんどの人が玄関ドアを使います。
勝手口が無駄な設備になってしまいますので要らないでしょう。
勝手口の費用は?
勝手口の費用は10~20万円のものがほとんどです。

10~20万円の勝手口であれば、断熱性能もある程度高い、採風タイプの勝手口をつけることができるでしょう。
それより安いタイプだと、機能性に欠けるものも多いのでおすすめしません。
逆にデザイン性や防犯性を上げたいのであれば、20万円以上する勝手口もあります。
使用頻度と機能性を考えて、自分たちに合った価格帯の勝手口を選んでください。
勝手口の必要性についてのまとめ
勝手口の利用方法はたくさんあります。
- ゴミ出しに行く
- 買いだした食材を運び入れる
- 洗濯物を干し(取り込み)に行く
- 庭や家庭菜園まで行く
必ずしもキッチンのそばにつける必要はありません。
自分が勝手口を採用するなら、どんな用途で使うのか考えて位置を決めてください。
勝手口は安い建具ではありません。採用しても使わなければとてももったいないです。必ず自分にとってのメリット・デメリットを考えた上で採用しましょう。