こんにちは!注文住宅業界歴6年、きのぴーです。
今回は「おすすめハウスメーカーランキング2020」!
日本には10万件を超えるハウスメーカーやビルダー、工務店があると言われています。
その中から自分たちに合った1社を見つけることは、とても難しいですよね。
闇雲にハウスメーカーのHPや資料、展示場を見てはいけません。
まずは、自分たちの理想の家はどのような家かを考えることが大切です。
- デザインや間取りに凝った家、地震に耐えられる強い耐震性を持った家
- 1年中快適な空気環境で過ごせる性能の高い家
- 長く住んでもメンテナンスのかかりにくい家
- とにかく初期費用が安い家
色々な強みを持ったハウスメーカーがたくさんあります。
今回は「構造」「性能」「デザイン」の3つの部門に分けて、ハウスメーカーのおすすめランキングTOP3をお伝えします。
\ 毎月5,000人以上が利用 /
ハウスメーカーおすすめランキング【2020版】~構造部門~
第3位 セキスイハイム
工場で建物の大部分を作って現場へ運ぶ「ユニット工法」を採用しているのがセキスイハイムです。
ユニット工法によって、高品質を実現しています。
工場内で作られるのは「ボックスラーメン構造」という骨組み。
精密な機械やロボットを使った溶接で鉄骨を強固に接続しています。
工場では88種ものバリエーションの富んだユニットを組み合わせられる為、従来デメリットと言われていた間取りの自由度も改善され、自分だけのオリジナルな注文住宅を作ることが可能です。
また、大部分が工場で作られるため、天候や気温、現場環境による作業効率の低下や、職人さんの腕のバラつきも防げるというメリットもあります。
弱点は、デザイン性と可変性かと思います。
箱形を組み合わせて建てる為外観デザインが限られ、理想を実現できない場合が多いです。
街を歩いていてもセキスイハイムの家はとてもわかりやすいです。
(それがブランドアピールになりハウスメーカー的にはいいと思いますが。)
またユニットの為、将来大幅なリフォームがある場合、制限が出てきて難しい場合もあります。
親との同居などリフォームの可能性がある方は事前に考慮してもらうといいでしょう。
▼セキスイハイムで注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
セキスイハイムの坪単価・価格帯は?実際の見積もりを見てみよう!
続きを見る
第2位 住友林業
木造で構造を重視するのであれば住友林業です。
「ビッグフレーム工法」という、木造住宅では考えられない大開口や大空間を実現できる工法です。
木造住宅がいいが、大空間は作れないというデメリットを感じている方も多いと思います。
一般的な柱の約5倍のビッグコラム(大断面集成材)を主要構造材として使用している為、無駄な柱や耐力壁を使用せずに耐震性を確保し、大開口大空間を実現しています。
そのため広々と開放感のある、リビングを設計でき家族でゆったりと生活することができます。
また、大量の柱を立てなくていいので、リフォームも他の木造住宅と比べても可変性が高いです。
加えて、基礎を土台の木の部分を介さずに金物同士で結合している為、地震や台風など外部からの揺れや圧力を強靭な構造躯体が守ります。
木造住宅大好きな私からすると、住友林業はデザインの提案力、安定した構造等を考えても私好みなハウスメーカーです。
弱点は、寒さ暑さに弱いと感じる点が2点あります。
1点目は大開口を採用できる工法がゆえに大きな窓を取る方がたくさんいます。
その為、窓から暖気冷気が入ってきやすいです。
2点目は3種換気を採用している点です。
打ち合わせの中で風の通り等もしっかり考慮するため、窓を開ける換気を推奨しているのだとは思いますが、夏冬は3種換気によって外気温の影響を受けやすいです。
気になる方は、全館空調の商品もありますので相談されてもいいと思います。
▼住友林業で注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
住友林業の評判・口コミ|3年住んで私が感じたことのすべて
続きを見る
第1位 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
構造部門でしたら間違いなく「ハイパワード制振ALC構造」という工法を採用しているヘーベルハウスをおすすめします。
特徴は制振フレームの「ハイパワードクロス」と「剛床システム」です。
「ハイパワードクロス」は筋交いが入る場所に設置された制振フレームです。
斜材と横材の交差点に「極低降伏点剛」という鋼材が付いていて、揺れが起こるとこの金物がぐにゃぐにゃと動き、揺れを吸収します。
「剛床システム」は地震の横揺れを抑える仕組みです。
横揺れが起きると床面などの水平な構成面を変形させようとする為、建物に大きな負荷がかかります。
しかし、「剛床システム」であれば、床を鉄骨梁に直結している為揺れに対する強度を圧倒的に高めています。
これらの仕組みは、工業化住宅では難しいとされていた、従来の地震に耐える家ではなく地震エネルギーを吸収して受け流す制振を実現しています。
私も営業時代にお客さんに扮して展示場偵察に行っていましたが、ヘーベルハウスは行ってほしい展示場ランキング1位に入ります。
デザイン等はHPや資料でもわかりますが、構造等の模型や実験道具はヘーベルハウスが圧倒的にわかりやすく信頼度が増しました。
一般的な構造模型等も置いてありますので、勉強のつもりで行っても面白いと思います。
弱点は、やはり価格面ですかね。
坪単価も高いですし、口コミを見ると外壁が弱くメンテナンスも必要なようです。
▼ヘーベルハウスで注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
ヘーベルハウスの評判・口コミ!1年住んで私が感じたことのすべて
続きを見る
ハウスメーカーおすすめランキング【2020版】~性能部門~
第3位 スウェーデンハウス
北欧スウェーデンの輸入住宅を扱うハウスメーカーです。
他のメーカーと違う特徴は、木製サッシ3層ガラスです。
この木製サッシは他ハウスメーカーのアルミサッシや樹脂サッシに比べて、断熱性、防火性において高い性能を持っています。
まず断熱性能ですが、木は樹脂の約1.4倍、またアルミの約1,700倍の断熱性能を持っています。
その為、外気の影響を受けにくいのはもちろん、結露の発生も防ぎます。
次に防火性ですが、木は鉄に比べると燃えにくい性質を持っています。
スウェーデンハウスの木製サッシは20分経っても延焼しないという防火設備認定試験にも合格しています。
もらい火を防ぎ、自分の家からでた火で隣の家に迷惑をかける可能性の低いです。
他にも壁パネルの継ぎ目にも断熱材を挟んだ後に継ぎ目を防湿気フィルムで覆っているなど、細部にわたり高気密高断熱を実現するための工夫が凝らしてあります。
弱点はメンテナンスの面倒くささかと思います。
ご紹介したサッシ枠とドアが木で出来ていますので2年に1度ほど、メンテナンス塗装が必要です。
保護材を施して耐久性を上げたり、専用の液で汚れを落とす必要があるからです。
DIYなどが好きな方は楽しいかと思いますが、お手入れを減らしたい方には向いていないかもしれません。
第2位 パナソニックホームズ
パナソニックといえば超一流の電機会社です。
その子会社のパナソニックホームズを2位にあげた理由は、少し前から話題のIot性能が非常に高いからです。
近年、大きな災害が起こるたびに住宅業界は構造面での強化を行ってきました。
そんな中パナソニックホームズは、構造の強化に加え自社の強みを生かしたIot技術の革新に乗り出しました。
それが「HomeX」です。
従来のIotと同じく照明やシャッターなどを遠隔操作できるのはもちろんのこと、気象警報と連動しているため台風の予報に備え、事前にシャッターを閉めたり蓄電池への充電を始めたりと、家自らが災害に備える準備をしてくれます。
またスマートHEMSとも連携をしている為、太陽光発電と蓄電池によって創られた電気を無駄なく使えるよう、エアコンの自動制御する機能も付いており節電効果も期待できます。
他にも高い性能のパナソニックの設備を選択できますので、ワンランク上の住宅設備を採用したい方におすすめです。
しかし疑問視している点は、換気システムです。
パナソニックホームズは床下にダクトと換気システムを置いて、外気の空気を取り入れています。
長期間に渡り使用していると、室内にはフィルターを通して空気が来るため清潔かもしれませんが、外気と直接触れている床下のダクトの清掃はどうするのか、また、大きな水災が起きたときに基礎内に水が入りダクトから換気システムまで流入したら使い物にならないのでは?という疑問が残ります。
ぜひ採用する際は営業マンにしっかりと確認してみてください。
▼パナソニックホームズで注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
パナソニックホームズの評判・口コミ|3年住んだ私が感じたことのすべて
続きを見る
第1位 一条工務店
「家は性能」という、キャッチコピーを持つ一条工務店。
家を建てたオーナー様のほとんどが「性能が魅力的だった」と答えます。
中でもi-smartⅡではかなりの省エネ性能を実現しています。
その省エネな性能を実現しているのが、内外で計190㎜にもなる高性能ウレタンフォームで挟んだ「外内ダブル断熱工法」、4枚のガラスから成る「防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ」です。
サッシの特徴は、室内側には2枚の防犯ガラス、その外側に2枚のLow-Eガラスが採用されLow-Eガラスに触れるふれている空気層には熱伝導率がアルゴンガスより1.7倍も低いクリプトンガスが入っていることで、U値0.8W/㎡・Kを実現している点です。
その為、住まいの燃費ともいわれるQ値は0.51W/㎡・K。
この数値は日本トップレベルです。
加えて全館床暖房や、全館加湿もできるセントラル熱交換システムも採用しているため室内の空気はきれいで快適に保てます。
寒冷地の方や、室内の断熱にこだわりたい方は一度検討してみるといいかと思います。
弱点をあげるとすると、間取りの自由度が低い点です。
太陽光搭載し気密性の高い家を推奨するため、家の形が四角い長方形になりがちです。
また外壁や住宅機器等を種類の少ない一条のオリジナル商品で提案されますので、デザインや間取りのこだわりの強い方にはお勧めしません。
▼一条工務店で注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
一条工務店のi-smartを2階建て32坪で建てた【見積り公開】
続きを見る
ハウスメーカーおすすめランキング【2020版】~デザイン部門~
第3位 積水ハウス
積水ハウスの中でもデザイン性であれば、木造住宅の「シャーウッド」をおすすめします。
重厚感のある水平を意識したデザインと長く伸びた軒が外観の特徴です。
内装は、あえて構造体の木を見せたり、床や壁にも高級感あふれる木や石などをふんだんに使った内装を得意としています。
また、商品の企画力はハウスメーカーで一番かと思います。
時代の流れを読んで、いつも最新のデザインを提供しています。
CMでも多く取り上げられている、家族と大空間でくつろぎ、自然ともつながるリビングをコンセプトとした「Family Suite」や、土を陶器と同じ工程で焼き上げた陶版外壁「ベルバーン」を生かした外観と木や陶などの自然素材を生かした内装の和モダンな家「Gravis Bellsa」は現在の代表商品です。
弱点は断熱性です。
断熱材そのものはグラスウールやロックウールでしっかり厚みを取っている為、問題ないと思います。
気になる点は、木造住宅なのに間柱や天井に鉄骨材が使われているところです。
構造面でいえばメリットになりますが、鉄骨は熱伝導率が気に比べても非常に高いため、断熱面では多少の影響があるように思えます。
▼シャーウッドで注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
積水ハウスシャーウッドの評判は?坪単価は?建てた人を直撃!
続きを見る
第2位 住友林業
間取り・デザインの提案力では住友林業をおすすめします。
構造部門で説明した「ビックフレーム工法」により間取りの自由度が高いため、様々な要望に対応してくれます。
また、木について知り尽くした設計士が数多くいますから、木造ならではの間取りの取り方や木を生かしたデザインなど、提案力には定評があります。
木が好きだけどどのような生かし方をすればいいかわからない方や、設計事務所がデザインするような間取りを建ててみたい方、木造ならではの将来の事を考えた間取りを作りたい方など、漠然としかイメージがない方は是非一度住友林業の設計士さんに相談してみてください。
弱点は構造部門に記載してありますので割愛させて頂きます。
第1位 三井ホーム
デザインといえば三井ホームです。
和から洋、シンプルからナチュラルやエレガンスなど様々な商品が提案されていますが、洋風の住宅を得意なイメージが強いです。
有名なのは三井ホームはほぼすべての住宅は、社外の設計やインテリアコーディネーターに手掛けられているという所です。
社外と言っても三井ホームの商品を扱っている人ばかりですから、社内の営業などとも連携はしっかりと取れています。
その圧倒的なデザイン力でお客様の理想のデザインを作り上げています。
ご自身の中で内外装の具体的なイメージができている方におすすめです。
弱点はコスト面だと思います。
デザインの対応力が高いため、お客様の要望が多ければ多いほどそれが実現され高いオプション費用として加算されてきます。
契約後にどんどんオプション費用がかさむ可能性がありますので、事前に予算をしっかり伝えて打ち合わせを進めるといいでしょう。
▼三井ホームで注文住宅を建てた方へのインタビュー記事がコチラ
-
三井ホームの坪単価を解説!高級ハウスメーカーは伊達じゃない…?
続きを見る
2020おすすめハウスメーカーランキングまとめ
今回は大手ハウスメーカーを中心に取り上げましたので、最後に大手ハウスメーカーを選ぶメリットデメリットを2つずつご紹介します。
メリット
- 大手という安心感
名前の知られている会社ですので、その分建てているお客様も多いです。
その為、口コミ等も多いですしネットでの情報も充実しています。
情報を見極め取捨選択する必要はもちろんありますが、情報量が多いということはメリットです。
また、大手のハウスメーカーは戸建ての注文住宅しか販売していないことはほとんどありません。
合わせて、賃貸や土地や他事業にも手広く活躍しています。
その為、倒産のリスクは比較的低いです。
- 工期が早い
年間で多くの建物を建築する体制が整えられています。
材料の確保から、工場での生産工程、業者の手配など、1棟家を建てるためには様々な過程があり、小さな工務店ですと全ての過程を少ない社員で分担して行う必要があります。
大手ハウスメーカーではそれを分業して行っている場合が多いため、スピーディーで品質にばらつきのない建物を建てることができます。
デメリット
- 価格が高い
このイメージで大手ハウスメーカーを候補から外す方も多いでしょう。
高い品質を生むための開発から展示場の建設費や運営費、TVCMなどの宣伝等、大手ハウスメーカーならではの費用が多く掛かっています。
その為、どうしても建物価格が高いです。
自分達の求める建物が大手ハウスメーカーでなくても実現できそうであれば、他の住宅会社を検討してもいいかもしれません。
- 業者の管理が難しい
大きい会社であればあるほど、ハウスメーカーの下請け業者のさらに下請け業者が現場に入っていたという話はよく聞きます。
建物の工業化が進んでいるとはいっても、やはり住宅は職人の腕に左右される部分は多くあります。
規模が小さいほど、現場に入る職人さんの管理はしっかりしていると思います。
ぜひ家を建てる前に、様々な現場を見てみてください。
全8社をご紹介しましたが、皆様のお住いの地域には色々な分野に特化した住宅会社があると思います。
ぜひ自分の地域に合った、理想なハウスメーカーを探してみてください。