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樹脂窓の断熱性能はアルミの1,400倍!ところで樹脂窓とは?

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こんにちは!きのぴーです。

 

日本でおなじみの窓といえばアルミサッシ。価格も手頃で種類も豊富です。

でもアルミサッシには大きな弱点があります。それはアルミの断熱性の低さ。

アルミは、金属の中でも特に熱を伝えやすい素材です。

お鍋やフライパンに使われる場合はそれがメリットにもなりますが、窓の場合は屋外の暑さ寒さをそのまま室内に伝えてしまうことに。

きりん
夏暑くて冬寒い家はアルミサッシだな!

 

一方、高断熱の窓として注目なのが樹脂窓です。

樹脂断熱性能はなんとアルミの1,400倍!

でも、「樹脂ってプラスチック?」「耐久性は大丈夫?」「寒冷地用じゃないの?」そんな風に思っていませんか。

この記事では樹脂窓のすべてを徹底解説。

樹脂窓についての疑問や不安にお答えします!

きりん
そして夏涼しく冬暖かい家は樹脂窓だな♪

 

そもそも樹脂窓ってどんな窓?

樹脂窓はその名の通り、サッシ(窓枠)に樹脂を使った窓のこと。樹脂サッシともいわれます。

樹脂製の窓枠にペアガラスやトリプルガラスなどの高性能ガラスをセットした樹脂窓は、高い断熱性が特徴です。

アルミのフライパンやお鍋の取手は樹脂製ものが多いことからもわかるように、樹脂は熱を伝えにくく、アルミの1,400倍もの断熱性能があります。

らいおん
そんなに違うの!?

 

ちなみに現在日本の住宅に使われている主な窓を、断熱性の高い順にあげると以下の通りです。

樹脂窓>アルミ樹脂複合サッシ>アルミサッシ

 

樹脂窓の樹脂は合成樹脂を指していますが、合成樹脂はプラスチックとほぼイコール。

ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ポリウレタン、テフロン…合成樹脂にはとても多くの種類がありますが、窓に使われている樹脂はポリ塩化ビニル(PVC)です。

 

プラスチックと聞くと、耐久性が心配、特に紫外線に弱いというイメージがあります。

確かに洗濯バサミやバケツなどに使われるポリプロピレンやポリエチレンは、耐候性があまり高くありません。

しかし樹脂窓に使用されるポリ塩化ビニルは耐久性が高く、水道管としても使われています。

水道管としての耐久性は50年以上。樹脂窓としては日本で約30年、樹脂窓先進国のドイツでは約50年の実績があります。

寒冷地のみならず、赤道に近いタイやインドなど世界中の住宅でも問題なく使用され、十分な耐久性が実証されています。

きりん
樹脂窓は高断熱に加え、高耐久なんだね!

 

プラスチックの多くは石油製品なので、「エコじゃないのでは?」と思っている方も多いでしょう。

実はポリ塩化ビニルの原材料の60%は塩から生成される塩素、残り40%は石油が原料。樹脂の中ではとても省資源の素材です。

さらに樹脂窓という製品になってからは、家の断熱性を高めて省エネルギーとCO2削減に大きく貢献します。

 

気になる火事の時の安全性ですが、ポリ塩化ビニルは自己消火性(熱源を離せば、自然に消火する性質)があり、着火しにくい素材です。

万が一火災になった時も炭化して元の形状を維持するため、ガラスの脱落が起きにくいといわれています。

アルミニウムは燃えませんが、防火認定品でない場合、火災の規模や経過によっては、アルミが熱で溶けてガラスが脱落してしまうことがあります。

ガラスが脱落すると、大量の空気が室内に送り込まれ、火災がより大きくなってしまうケースも考えられます。

各メーカーから、都市部の防火・準防火地域でも使用できるように国土交通省から認定を受けた、「防火樹脂窓」も発売されています。

らいおん
着火しにくい素材だし、仮に火災が起こってもガラスの脱落を防いで被害を最小限に食い止めるって…樹脂窓優秀すぎやしない?

 

世界のスタンダードは樹脂窓

地球環境への配慮と省エネルギーを実現するために、世界の多くの国々では窓の断熱性能の基準が定められ、基準以下の窓を使うことが禁止されています。

窓の断熱性能は熱貫流率 U値で表し、U値の数字が小さいほど断熱性が高くなります。

ヨーロッパ諸国ではU値の基準は1.0~2.0前後、お隣の韓国や中国では2.5前後です。

ちなみにLow-Eペアガラス+樹脂窓のU値はおよそ1.5。

Low-Eペアガラス+アルミ樹脂複合サッシのU値は2.3程度。

国によっては樹脂窓を使わないと最低基準がクリアできません。

日本では一般的に使われている、ペアガラス+アルミサッシのU値は4.7程度。

世界基準から考えると、問題外の断熱性能といえるでしょう。

事実、米国では約半数の州でアルミサッシが禁止になっています。

 

このような世界の国々と違い、日本では義務付けられたU値の基準自体がありません。

次世代省エネ基準では北海道・東北はU値2.3、東京では4.7が努力目標ですが、こちらも世界基準とはかけ離れた数字です。

 

日本の窓の断熱化の遅れは、各国の樹脂窓の普及率を見てもわかります。

樹脂窓の新築住宅への使用は、ドイツでは約6割、アメリカでは約7割。

それに対して、日本での樹脂窓の全国シェアはまだ15%ほど。アルミサッシが約50%、残りはアルミと樹脂の複合サッシです。

ぱんだ
日本も樹脂窓どんどん取り入れていこうよ~!!

このように世界の窓のスタンダードは樹脂窓。

アルミサッシがここまで使われている日本の状況は例外的です。

しかし、日本でも寒冷地を中心に徐々に樹脂窓が普及してきています。

北海道の新築戸建て住宅の樹脂窓普及率は100%近いともいわれます。

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樹脂窓の3つのメリット

それでは具体的に樹脂窓を使う3つのメリットをご紹介しましょう。

ひよこ
樹脂窓のメリットを見てみましょう!

 

省エネルギー

冬に家から逃げる熱の50~60%は窓から夏に家に入る熱の70%は窓からといわれるように、窓は熱の通り道になっています。

窓を高断熱のものにすると、家の断熱性は大きく改善されます。

アルミと樹脂の複合サッシと比べても、樹脂窓は熱の流失を3割程度削減できるというデータがあります。

ひよこ
樹脂窓は断熱性3割増し!!

熱の流失や流入が防げれば、冷暖房の効率が上がり、光熱費もCO2の排出も削減できます。

省エネルギーな樹脂窓は、家計にも地球にも優しい窓といえます。

 

高い快適性

窓の断熱性が高いことの効果は、省エネだけではありません。

大きなメリットは結露が起こりにくくなること。

空気は気温が高いほど、たくさんの水蒸気を含むことができます。

室内の水蒸気を含んだ暖かい空気が、冷たい窓に当たって冷やされ、含みきれなくなった水蒸気が水滴になって付くのが結露です。

 

結露は窓まわりの汚れや傷み、カビの原因になることもあります。

ガラスや窓枠の表面についた水滴は「表面結露」ですが、窓枠が結露すると厄介なのは、「内部結露」も同時に起きること。

窓枠の一部は壁の中に取り付けられていて、外からは見えません。

見えない部分が結露すると壁の中に湿気がたまり、カビや腐りの原因になります。

ぱんだ
目には見えない部分でカビが繁殖なんて…><

断熱性の高い樹脂の窓枠なら、内部結露の可能性も大幅に減らせます。

ちなみにアルミサッシと樹脂窓のいいとこ取りのように思えるアルミ樹脂複合サッシでは、室内の見えている部分だけに樹脂が使われていることが多く、この内部結露は防げません。

 

外気温の影響を受けにくい樹脂窓は、コールドドラフト現象も防ぐことができます。

冬の窓辺で冷やされた空気が下降気流になって足元に流れ込むのがコールドドラフト現象。

天井と床で5℃以上の温度差が生まれることもあります。

にわとり
冬場、足元だけなかなか暖まらないことってあるよね。

足元が冷たいと、必要以上に暖房を使うことになり、エネルギーの無駄遣いにもなります。

窓の断熱性が高まれば、室温の変化や部屋による温度差も少なくなり、快適性も高まります。

 

デザインやカラーが豊富

樹脂窓の原料であるポリ塩化ビニルは加工性が高く、着色も自由にできるのが特徴。

さまざまなタイプの開閉方式やデザインが可能です。

初期の樹脂窓は、強度を補うために枠が太めでしたが、最近は形状の工夫や強度のある素材の開発が進み、枠がスリムな樹脂窓も登場しています。

またアルミサッシの場合、通常は窓の外側も内側も同じ色になりますが、樹脂窓では内側と外側を違う色にすることが可能です。

外壁が茶色で、室内が白壁など、内外装の色が異なる場合でも、それぞれに調和するカラーを選ぶことができます。

ひよこ
窓枠のカラーまで楽しめちゃうじゃん!

 

気になる樹脂窓の価格は?

樹脂窓の価格はアルミサッシに比べてどうなのでしょう?

どのタイプの窓も製品によりかなり幅があるので比較が難しいのですが、ざっくりとした相場としては、樹脂窓の価格はアルミサッシの約2倍です。

ひよこ
や、やっぱり!ここまで良いこと尽くめならお値段も二倍よね。

2倍は高すぎる!と思われるでしょうか。

確かに、樹脂窓のイニシャルコストは高いですが、断熱性が高く光熱費は安く済むので、ランニングコストは抑えられます。

ぷぅどる
たしかに、アルミサッシより樹脂窓の方が省エネだもんね。

同じペアガラスを入れた場合、アルミサッシに比べると樹脂窓は年間の冷暖房費を20%節約できるというデータもあります。

それに加えて、家の快適性が上がるなら、十分投資する価値はあるかもしれません。

住宅メーカーや工務店では、窓の選択によってどのように光熱費が変わるのか、おおよその試算をしてくれるところもありますので、参考にしてみましょう。

また高断熱住宅には住宅ローン金利の優遇や、各種補助金制度も用意されています。

利用できるものがないかのチェックもお忘れなく。

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一般的に樹脂窓を扱い慣れていない住宅会社より、たくさん仕入れている会社の方が、安い価格で提供できる傾向があります。

高断熱の家づくりに取り組み、標準仕様を樹脂窓にしているハウスメーカーや工務店はねらい目です。

価格面はもちろんのこと、施工面でも樹脂窓の経験が多い会社の方が安心といえるでしょう。

 

まとめ

樹脂窓がどんな窓かについてお伝えしました。

ひよこ
樹脂窓はメリットしかなかったのである。

日本でも少しずつ断熱基準は厳しくなっています。

10年後には「アルミサッシは時代遅れ、樹脂窓が常識」になっているかもしれません。

一歩進んだ断熱性の高い家造りを目指すなら、ぜひ樹脂窓を検討してみてくださいね。

ぱんだ
せっかく自由設計の注文住宅なら、窓は樹脂窓を選ぶべし!

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  • この記事を書いた人
きのぴー

きのぴー

注文住宅にかかわる仕事に就いて7年。わたしは思います。「注文住宅に関するアレコレは難しく書きすぎ…もっとわかりやすく説明できるでしょうが!」と!当サイト「チューモンズー」は、注文住宅に関するあらゆることを動物たちと一緒に楽しく学べるお役立ち情報サイトです。記事の中にはかわいい動物たちがたくさん登場していて、分かりやすく楽しく読んでいただけます!ゆっくりしていってくださいね♪

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