こんにちは!きのぴーです。
寝室は夫婦で毎日使う部屋だからこそ落ち着いた空間にすることが大切です。
基本的に人を招き入れる部屋ではなく個人的に使う部屋なので、内装などはそこまでこだわる必要はありません。
しかし、あまりに費用ばかり気にしてしまうと使い勝手が悪かったり、落ち着かない部屋にもなってしまいます。
今回は、費用を抑えながらも使い勝手がよく落ち着いた寝室になるような方法についてご紹介していきます。
室内片引きドア 素材別 費用比較
種類 | 素材・仕上げ | サイズ
(幅×高さ・cm) |
参考価格
(取付け工事費別・円) |
一般普及品
/ 既製品 |
樹脂化粧シート仕上げ | 72×200程度 | 81,000~
(枠ありのセット価格) |
オーダー品 | 芯材+ラーチ合板材
(塗装仕上げ) |
同上 | 55,000~(枠なし) |
既製品 | パイン無垢材 | 同上 | 55,000~(枠なし) |
上記の表から費用だけを見ると、寝室に設けるドアは【オーダー品】や【無垢材の既製品】の方が安くなっています。
しかし、ここで注意していただきたいのが、一般普及品の既製品室内ドアは枠がセットになった価格、その他の2つが枠なしの価格です。
枠があるのとないのとでは何が違うかというと、大工さんに建具を設置してもらうときの手間が違います。
その手間の違いで寝室に設ける建具の施工費用が変わってくるのです。
寝室の片引きドアの枠なしと枠ありの違いは?
枠なしの片引きドアの場合は、ドアを滑らせるレール、もしくは鴨井と敷居を加工して取り付ける必要があります。
ドアのサイズに合わせてレールや鴨井、敷居を一つずつつくらなければいけないので、現場で寸法を計測し、木材を加工して取り付けるという工程が必要になります。
また、鴨井や敷居は凹の形をしていて、加工が難しい作業となります。
それに代わって枠がセットになった片引きドアは、すでに工場で加工されていますので、枠を組んで取り付けるだけです。
そのため、建具の設置日数も短縮され手間の費用も安くすることができます。
費用が安いのはどっち?設置数が多いと枠ありの既製品の方が安い
枠ありの既製品か枠なしのオーダー、もしくは枠なしの無垢材の既製品では、どちらの費用が安いかというと、製品代+手間費用を合わせて比較すると1箇所、2箇所ぐらいではあまり費用は変わりません。
しかし、枠なしの片引きドアの場合、それ以上の数の設置はレールや鴨井、敷居の加工と設置の手間数が増えるので、費用は高くなっていく可能性があります。
枠ありの既製品は設置する分を発注して、製品が届けば枠を設置して片引きドアを取り付けるだけなので施工日数が短いです。
そのため、設置する数が多いほど枠なしの建具と比べると必要日数の差が出るかもしれません。
枠なしなら片開きドアがおすすめ
寝室に設ける室内ドアの費用を抑えたい場合は、片開きドアがおすすめです。
枠なしの片開きドアの場合は、扉を吊るす丁番を取り付けるだけなので片引きドアほど施工手間の費用はかかりません。
また、枠ありの既製品でも片引きドアに比べて約2~3万円ほど費用は安くなっています。
寝室の費用を1円でも安く抑える15の衝撃テク
寝室の費用テク①:建具の枠をなくすことでコストダウン
一般的にドアのまわりには木枠が取り付けられています。
この木枠を省いてしまえば、寝室にかける費用を抑えることができます。
しかし、注意していただきたいのが、引き戸の場合はドアを吊るすレール、若しくはドアを滑らす敷居と鴨井が必要になり、その費用がかかります。
片開きドアなら丁番を取り付けるだけですので、木枠を省いて費用を安く抑えることができます。
寝室の費用テク②:建具は既製品を選ぶ
一般的に注文住宅に使用する製品は、メーカーが販売している既製品を選ぶことで費用は安くなります。
既製品は工場で加工されて現場で組むだけの状態となっているので、施工の手間が短縮できます。
設置する数が多いほど既製品の方が費用は安く済みますので、費用を抑えたい方は既成品を選びましょう。
寝室の費用テク③:寝室入口の建具は引き戸よりも片開き
寝室の費用を抑える方法として、寝室入口の建具は片開きドアを選ぶといいです。
片開きドアなら、既製品でもオーダーでも片引きドアに比べて費用は安く抑えることができます。
ドアの木枠を省けばさらに費用を安く抑えることができるので、おすすめとなっています。
寝室の費用テク④:クローゼットの扉は引き戸より折れ戸
寝室に設けるクローゼットの収納扉は、1間(1,820mm)幅以上の間口なら引き戸よりも折れ戸にした方が費用は安く済みます。
また、扉を開いたときに引き戸は扉1枚分残って開かれますが、折れ戸は扉が折れた状態で開きますので開口スペースが広くなります。
寝室の費用テク⑤:収納内部のつくりはシンプルに仕上げる
収納内部は目に見えてこない場所です。
費用を抑えていくには収納内部の内装は省いて、壁は石膏ボードで仕上げるといいでしょう。
また、収納内部に棚板などを設けるとその分費用が高くなりますので、ハンガーをかけるためのポールを渡す程度にしておくといいです。
寝室の費用テク⑥:収納量を増やすならウォークインクローゼット
間取りにスペースがあるなら、壁面収納よりもウォークインクローゼットにした方が扉も減らせて費用も安くなります。
収納扉をなくして布をかけるとインテリアのアクセントになり、扉がないことでベッドの配置も楽です。
内部に設ける棚は既製品を利用すれば費用を安く抑えることができます。
寝室の費用テク⑦:2つの部屋の間に通り抜けできるクローゼット
寝室と隣り合う部屋の間にウォークインクローゼットを設ければ大容量の収納部屋がつくれます。
両側から入れるウォークインクローゼットは、隣り合う部屋の様子がうかがえるので、小さい子供がいる部屋の場合は安心です。
洗濯物を干すバルコニーからも近いので家事導線が楽になります。
寝室の費用テク⑧:明るい部屋には引き違い窓を選ぶ
窓の数を増やすよりも大きめの窓を数少なく設ける方が費用は安く済みます。
寝室など部屋を明るくしたい場合は、大きめの引き違い窓を設置するといいでしょう。
寝室の費用テク⑨:窓の設置高さは費用に影響しない
窓の高さや位置はどこに設けても費用にさほど影響は出ません。
必ずしも中央に設置する必要もなく、天井付近に設置しても低く設置しても費用の心配はしなくていいでしょう。
寝室に設ける窓の位置で大切なのは、プライバシーの確保です。
高さや位置をそろえるのではなく、隣家の窓とずらすことや風通しやすい位置に配置することが大切です。
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寝室の費用テク⑩:寝室は飽きないシンプルな内装材で仕上げる
寝室にいる時間は割と長く、落ち着ける空間であることが大切です。
落ち着ける空間にするには、あまり奇抜な内装にするのではなく、シンプルなつくりにするといいでしょう。
寝室をシンプルなつくりにするには、天井や壁に貼るクロスを量産品の物にするといいです。
量産品のクロスは落ち着いたシンプルなデザインが多く、費用も600~800円/㎡と安く設定されています。
寝室の費用テク⑪:幅木や廻縁、窓枠をなくしてコストダウン
天井と壁のぶつかる部分(入隅)や床と壁がぶつかる部分を隠すために幅木や廻縁のような見切り材を取り付けますが、これらを省くことで寝室の費用を安く抑えることができます。
寝室は人を招き入れる場所ではないので、そこまで内装にこだわる必要がありません。
寝室の内装は一般的なシンプルなつくりにすると飽きもなく落ち着いた空間にすることができます。
天井や壁、床の角が気になる場合は、同じ種類のクロスを天井と壁に貼ることで目立たなくなります。
寝室の費用テク⑫:エアコンは家電量販店で購入
エアコンは家を建ててもらう工務店に頼むよりも家電量販店で購入して設置してもらう方が安く済みます。
工務店に依頼すればエアコンの配管を壁内に隠せることができますが、エアコンを交換する時に壁を壊さなければいけないデメリットがあるので注意が必要です。
寝室の費用テク⑬:物干しグッズの金具は天井に設置
物干しグッズは、雨の時など室内干しに役立つので設置しておくといいでしょう。
竿が通せる金具をエアコンと窓のそばに設置しておくことで洗濯物の乾きも早く便利です。
浴室に設置する浴室乾燥機よりも費用は安く済みます。
寝室の費用テク⑭:照明器具はネット通販で購入
照明器具をネット通販で購入すれば照明器具の費用を安く済ませることができます。
最近ではネット通販でもデザイン性の高い製品がそろっています。
工務店に照明器具を取り付ける時に必要なシーリングだけ設置してもらい、照明器具は自分で取り付けてしまえばさらに費用は安く済みます。
寝室の費用テク⑮:収納家具は既製品か大工工事で造作
寝室に設ける家具は、既製品を利用する、若しくは大工さんにつくってもらう方がいいでしょう。
家具職人につくってもらう家具は費用が高くなります。
シンプルなつくりなら大工さんにつくってもらう方が費用は安く済みます。
ただし、複雑なデザインの場合は、本職ではない大工さんに依頼するとかえって製作に時間がかかり費用が高くついてしまう可能性があるので注意してください。
まとめ
ここまで寝室にかける費用を安く抑える方法と建具の費用比較についてご紹介してきました。
寝室に使う建具は、安く済ませるなら片開きドアを設ける方がいいでしょう。
さらに、家全体に設置する建具が多いほど既製品を利用した方が費用は安く済みます。
オーダーや無垢材の建具にしたい場合は、設置する数を1~2箇所ほどで留めておくといいでしょう。
また、建具以外にも寝室に設置する家具や照明、収納部屋もアイディア次第では使い勝手がよく、費用も安く抑えることができます。
今回の記事が寝室づくりの参考となれば嬉しく思います。