こんにちは!きのぴーです!
非常に実用的であり、さまざまなメリットがあるとして最近の注文住宅で採用されているスペースが着替え室です。
一昔前までは一般的でなかった着替え室ですが、この記事ではその魅力を分かりやすく解説していきます。
クローゼットや納戸に似たイメージを持たれがちな着替え室ですが、実はまったく違った使い勝手やメリットが隠されています。
そもそもどんなもの?着替え室の定義とは
クローゼットや納戸とはまったく違った魅力のある着替え室ですが、そもそもどんなものなのかが分からないという方も多いのではないでしょうか?
先ほど紹介したようにたくさんのメリットがありながら、ここ数年まで提案されることの少なかったスペースであり、注文住宅を検討しはじめた段階からその存在を知っている家庭はほとんどありません。
しかし、着替え室はその名の通り、家族の着替えを1つのスペースにまとめられる非常に有能なスペースです。
家族全員分の衣類を1つにスペースにまとめておくことで、余計な動作の少ない、スマートな住まいに仕上げることができます。
ぜひ、これから紹介するメリットやおすすめの配置の仕方を参考に、オリジナリティのある間取りを模索してみてはいかがでしょうか?
着替え室を配置するだけで生まれる3つのメリット
家族の着替えを1つのスペースに集約することができるという、非常に分かりやすい魅力のある着替え室ですが、そのメリットは間取りや生活のしやすさに派生します。
ここからは、着替え室を配置するだけで生まれるメリットとして、ストレスの少ない生活を手に入れることができる・限られた間取りを有効活用できる・不要なモノを溜め込まずに済むの3つを分かりやすく解説していきます。
自分だけのスペースにこだわりたい、住み心地の良い住まいにこだわりたいという方は着替え室を採用するだけで、その理想を叶えられてしまうかもしれません。
ストレスの少ない生活を手に入れることができる
着替え室を配置することで生まれるもっとも大きなメリットが、ストレスの少ない生活を手に入れることができることです。
注文住宅を検討している方だけでなく、その提案を行う営業すらも見落としてしまいがちな生活上のストレスが、着替えのための部屋の往来です。
「言われてみれば」と感じる方がほとんどだとは思いますが、朝起きてから食事を済ませ、着替えるために2Fの寝室に向かう、乾いた洗濯物を持って2Fの寝室に向かうという、という動作自体ストレスだし面倒ですよね。
家にいることが少ないご主人であれば我慢できる部分かもしれませんが、冬の寒い時期に階段の昇り降りに辟易とする奥様は少なくありません。
そんな非常に小さなストレスではありますが、着替え室を1Fに設けることで、食事をした後にわざわざ2Fに登らずに用意を済ませることができるのが大きな魅力なのです。
限られた間取りを有効活用できる
限られた間取りを有効活用できることも、着替え室を設けることで生まれるメリットの1つです。
一般的な家庭では、2Fに配置する寝室や子供部屋などの各部屋にタンスやクローゼットなどの収納を配置しますが、着替え室を1Fに配置してしまえば、タンスやクローゼットなどの収納を置くためのスペース自体が不要になります。
タンスやクローゼットを置くためには1帖ほどのスペースを割かなければならないため、仮に3つの部屋から収納がなくなれば、3帖のスペースを間取りに使うことができるようになるのです。
限られたスペースでありながら、2人子供にはそれぞれの部屋を設けてあげたいと考えている方や寝室以外に自分だけの静かなスペースが欲しいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
3帖という非常に小さなスペースですが、お気に入りの間取りに活用することもできるのです。
不要なモノを溜め込まずに済む
着替え室の衣類は基本的にオープンな状態で収納され、気づかないうちに溜め込んでしまう不要なモノを溜め込まずに済むという点もメリットの1つです。
収納されているものが見通せないタンスはもちろん、必要なモノとそうでないモノの判断はしやすいクローゼットでも、常日頃から意識していなければ、すぐにモノが溢れかえってしまいます。
そんな衣類の整理整頓を意識せずにできてしまうのが、着替え室の良さなのです。
設置前に知っておきたい使い勝手の良い広さとは
1つのスペースとして配置するだけでさまざまなメリットを生み出す着替え室ですが、どのくらいの広さがあれば使い勝手が良く、その利点を体感できるのでしょうか?
ここからは基本的に必要と考えられている4.5帖の広さの着替え室の使い方と、少し狭いとされている3帖の広さの着替え室とその使い方を紹介していきます。
オーソドックスな着替え室には4.5帖の広さが必要
延床面積の大きさによって配置の是非は別れますが、基本的に4.5帖のスペースを設けることをおすすめします。
4.5帖というと奥行き2,500mm×横幅2,500mmの有効寸法をとれる広さを指します。
また、どのような収納を設けるかにもよりますが、1,600mmくらいの高さにハンガー用のパイプを通し、300mm位の高さに棚をとりつけることをおすすめします。
人がなかで軽く手を広げるために必要なスペースが1,200mmとされており、横幅2,500mm-1200mm=1300mmほどのスペースがあれば、両サイドにハンガー用のパイプを通すことが可能になり、入り口から見て3面すべてを収納に活用することができるのです。
少し狭く感じられる3帖の有効なスペース
そこまでスペースを確保できないという方は、3帖ほどの着替え室でも十分です。
4.5帖の着替え室と比べると、奥行きまたは横幅が700mmほど小さくなるため、3面の収納を設けることは難しくなります。
ただし、入り口から見て左手の1,600mmくらいの高さにハンガー用のパイプを通し、300mm位の高さに棚をとりつけ、正面の収納は家族の必要性に合わせてアレンジすれば、着替え室としては十分な広さに仕上がります。
着替え室を配置することで生まれてしまうたった1つのデメリット
ストレスのない生活を手に入れることができ、限られたスペースを有効活用できるといったメリットのある着替え室ですが、残念ながら1つだけデメリットがあります。
それは、家族が同じ時間に活動を開始する場合に混雑してしまうことです。
夫婦が共働きであり同じ時間に準備をしなければならない、子供と両親が同じ時間に家を出るといった家族は、トイレ待ちのような違ったストレスが生まれてしまうことがあることも想定しておきましょう。
仮に使い勝手の良い広さを設けても、子供がぐずってしまった時にご主人や奥様の生活に支障が出てしまい、気持ちの良い1日のスタートが切れなくなる日が増えてしまうかもしれません。
まとめ
1Fに設け、家族の衣類をまとめておくことという非常にシンプルな使い方でありながら、たくさんのメリットを生み出してくれるスペースが着替え室です。
限られたスペースに注文住宅を建てなければならない方には不向きになることもありますが、4.5帖ほどのスペースを設けられれば、不要な階段の昇り降りや2Fのスペースの有効活用などの利点を実感することができます。
ただ1つ、同じ時間帯に活動を開始する家族の場合に混雑してしまう可能性があるというデメリットがありますが、住み心地の良い住まいにこだわりたいという方にとっては非常に魅力的なスペースと言えます。