こんにちは!土地探し、順調ですか?
注文住宅において、費用を含めた家の善し悪しの大半は土地で決まると言っても過言ではありません。
家の建築に向いている土地が優良であることは間違いありませんが、購入後の生活を考えるとできるだけ安く抑えるべきです。
しかし、注文住宅を計画し始めたばかりの方は、優良な土地を見極めるためのポイントを知らないため、ハウスメーカーや工務店、設計事務所の営業担当に土地の選定も任せになりがちです。
この記事では、安くて良い土地の定義と建築に向いている土地と出会うための5つのポイントを解説します。
これから土地を探し始める方も、希望の土地に目処をつけている方も、自分の目で土地を選択するために必要な情報を入手していきましょう。
探し始める前にチェック!安くて良い土地の定義とは?
建売住宅と違い、注文住宅の長所であり、難点とされているのが安くて良い土地の定義です。
建売住宅であれば土地と建物がパッケージ化されているため、間取りに迷う必要がないだけでなく総予算をハッキリと把握できます。
反面、注文住宅は建物が決まりきっていない状態で土地を選ばなければならないため、間取りに適している土地の条件が変わり、総予算が変動しやすい傾向にあります。
そのため、間取りが決まっていない状態でも安いと言える以下の3つの条件をもとに、希望の土地を絞り込んでいくことが大切です。
- 地盤が強固であることが分かっている土地
- 理想の生活を送ることができる土地
- 相場よりも安い土地
注文住宅を建てたあとの生活を想定すると、3つ目の条件に重きを置くことをおすすめします。
詳細はあとで解説しますが、安い土地には多くの方が気づきにくいメリット隠されています。
探し方のマニュアルがある!安くて良い土地と出会える5つのポイント
先ほど紹介した3つの条件のうち、1と2についてはお金を出せば簡単に見つけることができます。
しかし、安くて安い土地と出会うためには、3つ目の条件を満たす土地をしっかりとチェックしておくことが大切です。
そして、そんな土地と出会うために、以下の5つのポイントを押さえておくことをおすすめします。
- ポイント1、住みたいエリアの相場観を知る
- ポイント2、土地代と建築費の関係を知る
- ポイント3、土地代を抑えるテクニックを身に着ける
- ポイント4、プランニングが難しそうな土地をチェックする
- ポイント5、土地代と建築費の総予算が予算内かを確認する
注文住宅の間取りを自由に決められるという特徴を最大限に活かすことが、安くて安い土地と出会うための1番のポイントです。
【ポイント1】住みたいエリアの相場観を知る
安くて安い土地と出会うための1つ目のポイントが住みたいエリアの相場観を知ることです。
注文住宅の計画をはじめたばかりの方々の多くは、大まかな総予算から土地と建物の配分を決め、住みたいエリアの土地を探し始めます。
そして、賃貸のように予算内に収まらないと分かった時点で、他のエリアを探しはじめてしまいます。
しかし、注文住宅においてはその他の費用で節約できるポイントがあるため、希望のエリア以外の土地を探すべきではありません。
まずは、希望のエリアに家を建てることを第一条件とし、その土地の価格を把握することで相場観を身につけましょう。
【ポイント2】土地代と建築費の関係を知る
希望のエリアの相場観を押さえたら、2つ目のポイントである土地代と建築費の関係を知るというフェーズに移っていきましょう。
繰り返しとはなりますが、注文住宅の1番の特徴は間取りを自由に決められることです。
そして、1番の難点は間取りによって、適している土地の条件が変わるということです。
土地代と建築費の関係を把握していなければ、どんな家にも適している人気の土地だけをチェックすることになりかねません。
土地の形状と関係している建築費の項目とは?
さまざまある建築費の項目のなかで、もっとも土地の形状と関わりの深いものが付帯費用です。
付帯費用とは建物の構造や設備以外のお金を指し、地盤改良や水道管の引き込み、カーポートなどを準備するために必要になるお金です。
仮に地盤改良と水道管の引き込みが必要となった場合は、必要のない土地と比べて+150万円ほどの費用が必要となり、総予算を圧迫する可能性が高くなります。
【ポイント3】土地代を抑えるテクニックを身に着ける
土地代を抑えるテクニックとして、以下の2つの知識を身に着けておくことをおすすめします。
- 土地を親と共有の持ち物にする
- 都市計画法を理解する
最近の注文住宅を検討している20代、30代の世代は、土地代を抑えるために親がもっている土地の一部を譲り受ける方の割合が増えているため、1のテクニックを有効に活用するのも1つの手段です。
また、都市計画法を正しく理解することで、防火地域や準防火地域に該当していないかを自分の目で確認でき、建築費にどのように影響するかを把握することができます。
【ポイント4】プランニングが難しそうな土地をチェックする
4つ目の安くて良い土地で出会うためのポイントが、あえてプランニングが難しそうな土地をチェックするというものです。
一般的な統計では、家を建てるのに適した南向き・地盤が強固・正方形といった条件を満たしている土地を100とした場合、北道路は90、旗竿地は70といったように価格が決められるとされています。
そのため、プランニングが自由な注文住宅においては、希望のエリアで相場よりも安い土地という条件を満たしていれば、北向き開放や旗竿地のほうが価格を大きく抑えられる可能性が高まることになるのです。
また、建築を依頼すべきハウスメーカーや工務店、建築事務所であるかどうかを判断する材料にも、あえてプランニングが難しそうな土地をチェックするという作業は重要です。
限られた条件でも理想の住まいを実現してくれる営業こそが、頼るべきハウスメーカーや工務店、建築事務所と言えます。
旗竿地を有効に活用するプランとは?
もちろん土地によって条件は変わりますが、旗竿地は駐車場やアプローチを設けることで有効活用できます。
仮に2,000万円が希望のエリアの相場だった場合は、旗竿地というだけで1,400万円ほどで売り出されることにます。
そして、駐車を施工する費用やアプローチにかける費用が200万円だったとすれば、400万円のコストダウンを実現できるわけです。
北向き開口の土地を有効に活用するプランとは?
光彩をたっぷりとれるという理由で人気の南向き開放の土地ですが、北向き開放の土地も北側にデッキを設けることで、その価値をグッと高めることができます。
南向き開放の土地と比較すると間取りのスペースが限られるという事実はありますが、注文住宅らしいオリジナリティのある住まいが完成します。
【ポイント5】土地代と建築費の総費用が予算内かを確認する
最後に土地代と建築費の総予算が予算内に収まっているかを確認しましょう。
注文住宅を計画しはじめると、どのくらいのお金の融資を受けられるかばかりに目が行ってしまいがちですが、年収の25%〜30%に抑えることが大切です。
一般的な金融機関は融資の上限額を35%と定めており、年収500万円の方は頭金を500万円支払った場合、毎月8.5万円ほどの返済が必要となります。
この水準では生活を圧迫してしまう可能性が高くなるため、借りられるお金ではなく、年収の25%〜30%ほどの安心して支払える返済に抑えることを重視しましょう。
探し方を知ることで安くて良い、最良の土地が見つかる
注文住宅の建築を検討し、土地探しをはじめる方は探し方のポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。
信頼できるハウスメーカーや工務店、設計事務所を見つけると、土地の選定やプランニングを任せがちですが、最終的な費用は高くなる傾向にあります。
そして、高くなった費用は後々のローンの支払いに影響するため、事前に安くて良い土地を自分の目でチェックするための情報を身に着けておきましょう。
建築に向いている形や方位の土地だけが優良とは限りません。