こんにちは!住宅ローンってほんと難しいですよね!
だからこそ、何よりも「分かりやすさ」を最優先して書きたい!
どうも、注文住宅に魂を捧げたわたくし、きのぴーでございます。
今回は「固定金利と変動金利(金利タイプ)」について!
- そもそも固定金利と変動金利って何なの?
- 固定金利と変動金利は何が違うの?
- それぞれどんなメリットとデメリットがあるの?
- 結局お得なのはどっちなの?
こんな疑問をスパーーっと解決していきます。
住宅ローンの金利タイプ選びは非常に重要です。
あなたに合った金利タイプを上手に選べなければ、総返済額が増えてしまい、家計を圧迫してしまいます。
失敗しないためにも金利タイプの特徴やメリット&デメリットを正しく理解しましょう。
「住宅ローンって難しくて何も分からないよ~」という方にはこちらもおススメ。
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住宅ローンを分かりやすくやさしく解説します!
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まずは3つの金利タイプを正しく理解しよう
金利タイプには大きく分けて3種類あります。
それぞれ「全期間固定金利型」「変動金利型」「固定期間選択型」と言います。
まずはこれらの3つを正しく理解することから始めましょう。
そもそも金利ってなに?
「金利」とは、利息の割合のこと。
「利息」とは、シンプルに表現するとレンタル料のこと。
TSUTAYAでビデオを借りたときにレンタル料としてお金を払うように、
銀行でお金を借りたときにもレンタル料(利息)を払います。
この時のレンタル料(利息)の割合を決めるのが「金利」です。
例えば3,000万円借りたときの金利が2%だった場合、利息は60万円です。
金利は国内の景気、物価や株価の上下によって常に変動していて、「%」で表現されます。
当然、金利が低いほうが利息が少なくなり、総支払額が安く済みます。
金利が低いに越したことはありません。低金利こそが揺るがない正義なのです。
この点を頭に入れながら、3つの金利タイプについて読み進めていきましょう!
全期間固定金利型
住宅ローンの返済期間中ずーーっと金利が固定される金利タイプです。
どんなに社会情勢や景気がガラリと変わっても金利が変わることはありません。
住宅ローン実行時の金利が完済時まで変わらず適用されます。
全期間固定金利型のメリット
- 金利が一定なので返済計画が立てやすく、安心感がある。
- 毎月の返済額が変わらないため、急に支払額が増えて家計が圧迫されることがない。
全期間固定金利型のデメリット
- 3つの金利タイプの中で最も金利が高い。
こんな人におすすめ
- 住宅ローンの返済は家賃と同じ感覚で一定額を返済していきたい人。
- 金利の動向にビクビクすることなく、きちんと計画立てて住宅ローンを返済していきたい人。
- なんかもうとにかく不安症な人。
変動金利型
社会情勢や景気に合わせて、返済期間中に何度も金利が変動する金利タイプです。
金利の変動は年に2回、4月と10月におこなわれるケースが一般的。
変動金利型のメリット
- 3つの金利タイプの中で最も金利が低い。
- 2018年現在、低金利の時代が続いているので、変動金利型が3つの金利タイプの中で最も総返済額を抑えることができる。
変動金利型のデメリット
社会情勢によって金利が上がり、将来の返済額が上がってしまうリスクが常にある。
こんな人におすすめ
- 将来、金利の上昇に伴い返済額が上がってしまっても、無理なく返済できる家計の余裕がある人。
- 金利の動向をこまめにチェックし、場合によっては繰り上げ返済で総返済額を減らすなどの対応がとれる人。
- 「金利上がるな!」と強く願いつつ、ポジティブな決断をする人。
固定期間選択型
1年、3年、10年、20年など、選んだ期間中だけ金利が固定される金利タイプです。
金利を固定する期間が長いほど、金利は高くなります。
固定期間が終了したら、改めて固定期間選択型にするか変動金利型にするかを選ぶことになる。
固定期間選択型のメリット
- 社会情勢や景気を先読みできれば、総返済額を抑えられる金利タイプを選びながら住宅ローンの返済ができる。
固定期間選択型のデメリット
- 固定期間終了後に金利が大幅に上昇していると、その後の返済額が急に上がってしまうリスクがある。
こんな人におすすめ
- 「子どもが大学を卒業するまで」など、返済額を一定にしたい期間が決まっている人。
- 社会情勢や景気動向などに詳しく、かつマメな情報収集をいとわない人。
- 状況に応じて臨機応変にカスタマイズすることが好きな人。
[ プチまとめ ] 固定金利型と変動金利型の違い
【固定金利型と変動金利型の違い】
- 金利が変動しないのが固定金利型、金利が変動するのが変動金利型。
→固定金利型を選べば毎月の返済額はずっと変わらない。変動金利型を選べば社会情勢や景気によって返済額が増減する。
- 基本的に金利が高いのが固定金利型、金利が低いのが変動金利型。
→返済額が変わらず安定しているが金利が高い固定金利型に対し、返済額が増えるリスクもあるが金利が低い変動金利型。
返済額が一定なので返済計画が立てやすいが、金利が高めに設定されている固定金利型。
返済額が増えるリスクがつきまとうが、金利が低めに設定されている変動金利型。
世間の皆さんはどの金利タイプを選んでいるのか?
「周りのみんながどうしているのか」って、どんなことでも気になりますよね。
大多数の人が選んでいるものは、それだけで「みんなそうしてるから自分もそうしよう」と思わせるパワーがあります。
さて、それぞれの金利タイプが全体の何%の人に支持されているのか?
住宅金融支援機構の調査結果をもとに解明していきましょう。
以下の画像をご覧ください!
赤枠で囲われた一番右のグラフが最新(2017年)のデータです。
変動型を選んだ人の割合 56.5%
固定期間選択型を選んだ人の割合 30.1%
全期間固定型を選んだ人の割合 13.3%
という結果でした。
今は超低金利時代が長く続いていることから、変動型の人気が高くなっています。
ちなみに固定期間選択型では…
「10年」を固定期間とする人が過半数を占めるという結果が出ています。
「向こう10年くらいは超低金利時代が続くだろう」という考えや、
「子どもが大きくなるまでの間は色んな出費が多いから、その期間は固定にしておこう」など、
様々な理由が考えられそうです。
結局、固定金利と変動金利ではどっちがお得なの?
ではでは、固定金利型VS変動金利型!
どちらが総返済額を少しでもお得にできるのか?
結論から申しますと…
2018年現在、最もお得な選択は「変動金利型」です。
正確に言うと、最もお得な選択になる確率が高いのは変動金利型、です。
では「なぜ変動金利型が最もお得な選択」なんでしょうか?
理由は大きく2つあります。
理由①変動金利型は固定金利型と比較して金利が低い!
各銀行、各ローン商品によってそれぞれ金利は異なりますが、金融機関によっては0.40%台から0.60%台で利用できる変動金利型に対し、固定金利型ではおおむね1%~1.5%程度の金利が設定されています。
%表記で見るとあまり差が無いように感じられるかもしれませんが、借入額が数千万円にもなる住宅ローンでは、たった「0.1%」の違いで総返済額に大きな差が出ます。
変動金利型は固定金利型と比較して金利が低い。
単純ですがとても重要なことです。
これがまず理由①です。
理由②超低金利期間がもう少し続きそう!
変動金利型は基本の金利が低い分、急に金利が高くなってしまうリスクもあります。
そうなると気になるのが、「ではこの先金利が上がりそうなのか?」という点です。
この疑問に対する回答は、「まだ金利は当分上がりそうにない」です。
2018年4月、日本銀行で超低金利路線を推し進めてきた黒田総裁が再任したことにより、まだこの先も超低金利路線を継続する見通しとなったのです。
日本国の金利の上げ下げは景気や社会情勢はもちろん、日本銀行が大きくかかわっています。
日本銀行が金利の上げ下げをコントロールしていると言ってもいいでしょう。
その日本銀行が超低金利路線を継続すると発表している。
「超低金利期間がもう少し続きそうだ」と言われているのは、これが理由です。
金利が上がる心配がないなら、変動金利型にデメリットはなくなり、金利が低いというメリットだけが残ります。
日本銀行の超低金利路線の継続、これが理由②です。
もちろん超低金利は永遠には続かない
日本銀行の黒田総裁は超低金利路線を継続する考えを示したうえで、「金融緩和は無限に続くわけではない」とも発言しています。
変動金利型では年に2回金利が見直されるケースが多いため、常に金利動向はチェックしておきましょう。
いざとなったら他の金融機関への住宅ローンの借り換えも検討してみて。
【まとめ】金利タイプを正しく理解して賢い選択を
総返済額を1円でも抑えたい。誰もがそう願います。
そのためには、まず3つの金利タイプを正しく理解すること。
- 返済額が一定なので返済計画が立てやすいが、金利が高めに設定されている固定金利型
- 返済額が増えるリスクがつきまとうが、金利が低めに設定されている変動金利型
- 固定金利型と変動金利型の中間が固定期間選択型
そして、3つの金利タイプの中から自分に最も合う金利タイプを選択すること。
「自分じゃ決められないよぉ!」
という方はファイナンシャルプランナーに相談するか、依頼したハウスメーカーの担当者に確認してみましょう。
ハウスメーカーは工務店と比べて提携している銀行や住宅ローン商品が豊富なので、ハウスメーカーの担当者でも十分に相談に乗ってもらえますし、金利の低い銀行も紹介してもらえますよ。
そして記事タイトルの「結局どっちがお得かというと…」の答えとしては、2018年の今なら変動金利型の方がお得です。
日本銀行の超低金利路線が継続となったからですね。
もちろん未来の金利は誰も正確に読めませんので、「変動金利型の方が総返済額がお得になるのではないかと見られている」という表現の方が正しいですかね。
住宅ローンを賢く借りて、少しでも安く理想の注文住宅を実現しましょう!