こんにちは!ココイチのカレーが美味しく食べられるのは「2辛」までです。
今回は、「家づくりの流れ」についてまとめてみたぞ!
注文住宅に憧れる人は多いですが、土地探しから実際に住み始めるまでの間にどんなことをしなければならないのかを把握している人はごくわずかです。
家づくりの流れが分からないまま家づくり計画をスタートさせると、想定していないタイミングで支払いが発生したり、住み始めたいと思っていた時期に注文住宅の完成が間に合わなかったりします。
- 土地探しから住み始めるまでの間にすることは何か?
- 家づくりにはどれくらいの期間を要するのか?
- 流れの中で注意するべきポイントは何か?
- どのタイミングでいくら支払えばいいのか?
この辺りの疑問を一網打尽にします!
任せてください!ほんの少しだけあなたの時間をください!
聞きなれない単語も少なからず出てきますが、じっくりコトコト煮込んで柔らかくして説明しますね。
土地探し~住み始めるまでに必要なステップは「25」
土地探しから実際に住み始めるまでに必要なステップは「25」。
長いようで短いですから、サクサクっと読んでみてください。
step
1土地探し&購入
初めにやるべきことは土地探しです!土地がなければ家は建ちませんからね。
まずは、「あなたがどこに住みたいのか」を考えてみましょう。
そのうえで、その街に関する情報収集をおこないます。
- 住みたい街の土地代の相場はいくらくらいなのか?
- 子育てがしやすい街なのか?
- 災害に強い地域なのか?
- そこに住む人たちの口コミ評価はどうか?
これらの情報を総合的に判断して、あなたが家を建てる地域を決定しましょう。
SUUMOなどの物件サイトを見て、相場感覚を養っておくのも良いことですよ。
住みたい街がまだ決まっていないという方はこちらの記事も参考にしてください。
「住みたい街の正しい探し方」をご紹介しています。
-
住みたい街ランキングは無視しろ!本当に住みやすい街の探し方
続きを見る
良い土地が見つかっても、購入は急がないようにしてください。
土地そのものは良くても、周辺環境をよく確認してから購入を決めるべきです。
時間があるなら、平日と休日、昼と夜など、いろいろな条件で現地を訪れてみましょう。
「昼に来たら何ともなかったけど、夜に来たら周囲に一切街灯がないことに気付いた」
「良く晴れた日にもう一度行ってみたら、近くのマンションのせいで日当たりが悪いことに気づいた」
など、条件を変えなければ見えてこないことも多いですよ!
「土地探しにはどれくらいの期間がかかるの?」という疑問がありますが、これは人それぞれです…。
土地に強いこだわりがないご夫婦なら、数週間くらいで決まっちゃうこともあります。
土地に強いこだわりがあって、かつ土地がなかなか見つからないエリアなら2~3年かかるご夫婦もいます。
こだわりの強さによって、土地柄によって、土地探し期間は長くもなり、短くもなるのです。
当たり前のこと言ってすんません…。
土地購入時には、土地代以外にも必要な費用があります!
- 売買契約書印紙税
- 土地の所有移転登記費用
- 手付金(土地代の10%前後が相場)
- 敷地調査費用(5~10万円が相場)
- 地盤調査費用(3~8万円が相場)
その他にも土地の条件次第で追加費用が発生するケースがあります(水道の引き込み工事や地盤補強工事など)。
地盤調査・地盤改良工事について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。
-
地盤調査&地盤改良工事の費用についてサルでも分かるようにまとめた
続きを見る
土地購入時には必要な書類もたくさん
- 身分証明書
- 住民票
- 所得証明書
- 印鑑証明書
- 売買契約書の写し
- 土地・建物登記簿謄本
- 土地・建物の構図および地積測量図
などなど…。あらかじめ手元に準備しておけるものは前もって準備しよう。
step
2依頼先の住宅会社を決める
ようやく素晴らしい条件の土地を手に入れることができたアナタ。
まだ家づくりは1歩も進んでいないというのに、もうだいぶ疲れちゃいましたよね。
でも休んでいる暇はありません!次は大事な大事な「住宅会社選び」です。
住宅会社には大きく分けて、ハウスメーカー・工務店・設計事務所の3種類が存在します。
実績のある会社で安心して家づくりを進めたいという方はハウスメーカーを。
たくさんわがままを聞いてくれてできる限りローコストで建てたいという方は工務店を。
とにかくデザインに特化した唯一無二のオシャレな家を建てたいという方は設計事務所を選びましょう。
-
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いを圧倒的に解説する
続きを見る
「何から始めればいいのかよく分からない!」という方は、まず第一歩として、無料のカタログ請求サイトを使って複数の住宅会社のカタログを集めてみましょう!
住宅会社のカタログには厳選された建築実例やその会社の特徴などが分かりやすくまとめられているので、何気なく見るだけでも楽しいし、住宅会社選びも前進しますよ!
私がおすすめする資料請求サイトは「タウンライフ家づくり」。
カタログだけではなく、あなたオリジナルの間取りプランとその見積りを無料で作って送ってくれます!
実際に私きのぴーもタウンライフ家づくりを利用してみました。すごく便利です。
-
「タウンライフ家づくり」を使ってみた【これで0円はすごすぎる】
続きを見る
step
3設計・工事管理契約を結ぶ
気に入った住宅会社と設計契約・工事管理契約を結びます。
という段階で結ぶ一番初めの契約です。
この契約を結んで初めて「どんな家にしたいのか」というイメージをその住宅会社と共にカタチにしていきます。
このとき、契約書の内容は絶対にくまなく読んでください!
面倒くさいかもしれませんがしっかりと読み、分からないところは契約前に明確にしておきましょう。
設計着手金の支払いがあります
この段階で、
- 設計・工事管理契約の印紙税
- 設計着手金(設計料の10~20%が目安)
の支払いがあります。
step
4基本設計(プランニング)
契約を結んだら、早速設計に移ります。
あなたの要望を図面に起こす作業のことです。
注文住宅はこのプランニングが醍醐味!
間取りに関して大した要望が無いようなら建売住宅でもよかったはず。
でもあなたは注文住宅を選択しました。
それは「家の外観や間取りを思い通りにしたいから」ですよね。
あなたのイメージする理想の家、それを設計士さんにありったけの言葉で伝えましょう。
納得がいくまでとことん打ち合わせをしてください。
予算との兼ね合いで、何もかも思い通りにできないこともあります。
その場合には要望に優先順位をつけておき、ある程度妥協する必要があるでしょう。
設計料の一部を支払います
この段階で、
- 設計料の一部(20%が目安)
- 地盤調査費用(地盤が強い土地ならおこなう必要はない)
の支払いが発生します。
step
5設計図の最終確認
打ち合わせを重ねて、理想の間取りプランが出来上がりました!
出来上がった間取りプランの最終確認をおこないましょう。
間取りプランをもとに家が建てられるので、この時点でよく確認しておかないと望まない間取りになってしまう可能性も…。
部屋の位置や広さはもちろんですが、照明の位置やコンセントの数などの細かな箇所も読み取ってください。
平面ではなく、出来る限り空間をイメージしましょう。
間取りプランに変更がある場合には、この段階がラストチャンスです。
step
6間取りプラン決定
間取りプランの最終確認を経て、ついに設計図が完成しました。
まだstep6ですが、実はここまでくれば後は割と早いです。
今後の工事のスケジュールや、どんな費用をいつ払うのかなどをこのタイミングでしっかりと確認しておいてください。
この記事では料金の支払いタイミングについても触れてはいますが、やっぱり会社によって多少の違いはあります。
結局はその会社に細かく確認するのが、間違いないですね。
step4~step6までは間取りに関する打ち合わせが何度も何度も続きます。
あくまで目安ですが、step4~step6で2~3ヵ月くらいはかかるでしょう。
step
7建築確認申請
間取りプランが決定したら、「建築確認申請」に移ります。
建築確認申請とは、「決定した間取りプランが建築基準法や条例などに適合しているかどうか」を確認してもらうために役所にお願いすることです。
この手続きを飛ばして工事に移ることはできません。
フラット35や住宅性能表示制度、長期優良住宅認定制度を申し込む場合はこのタイミングでおこないます。
建築確認申請にもお金がかかります
この段階で、
- 建築確認申請料(ひと坪当たり1万円が目安)
の支払いが発生します。
※住宅性能表示制度、長期優良住宅制度に申し込む場合には、それぞれ別途申請料がかかります。
step
8住宅ローンの申し込み
建築確認申請が終わったら、住宅ローンの申し込みです。
住宅ローンには審査があります。審査を通過しなければ、もちろん融資を受けることはできません。
そして、住宅ローンによる融資が始まるのは、建物が完成した後です。
-
住宅ローンを分かりやすくやさしく解説します!
続きを見る
建物が完成するまでにかかる様々な費用に関しては、ローンとは別に現金が必要になります。
現金が用意できない場合は、住宅ローンの分割実行か、つなぎ融資が必要になります。
-
注文住宅費用の支払いスケジュールは?たった5分で丸わかりガイド!
続きを見る
住宅ローン申請時にも諸費用が…
- ローン契約の印紙税(2~3万円前後)
- 融資事務手数料(5~10万円前後)
- 保証料(借入額によって増減。数十万円~100万円が目安)
などなどの支払いが発生します。
住宅ローン申請時には必要な書類もたくさん
- 本人確認書類
- 所得証明関係書類
- 物件関係書類
- 印鑑証明書
- 住民票
などなど…。
step
9工事の請負契約を結ぶ
いよいよ工事が迫ってきました。
工事の前に「工事請負契約」を結びます。
契約時には、見積り書や契約書、図面、仕様書など、確認しなければならない書類がたくさんあります。
工期が長引いた場合の対応などに関しても明記してあるので、この段階ですみずみまでチェックし、疑問点は担当者に確認する必要があるでしょう。
step
10工事開始
この辺りからあなたのやるべきことは少なくなります。
既に間取りプランも完成、契約も交わしました。家の完成を待つ期間に入ります。
工事を始めることを着工(ちゃっこう)、工事が完了することを竣工(しゅんこう)と言います。
そして、着工から竣工までの期間を「工期」と言います。
工期の目安は3~6ヵ月程度です。
ハウスメーカーは工期が短く、工務店は工期が長い傾向にあります。
中には3ヵ月以内で完成させるハウスメーカーや、6ヵ月以上かかる工務店もあります。
あくまで目安として参考にしてください。
さあ、夢のマイホームがカタチになるまで首を長くして待ちましょう。
着工時にも費用の一部を支払います
- 建築工事費用の一部(25%が目安)
- 解体工事費(建て替えの場合)
- 引っ越し費用(建て替えの場合)
引っ越し先では家賃もかかりますね。
step
11地縄張りと地鎮祭
地縄張りとは、敷地内における建物の配置を示していく作業。
工事を開始するときに一番初めにおこなう作業です。
地鎮祭とは、着工前におこなう、工事の無事を祈る祭事のこと。
最近では地鎮祭をやらないことも増えてきました。
もちろん、地鎮祭をやるかやらないかを決める権利はあなたにあるので、あらかじめ決めておくといいかも。
着工前のこのタイミングで、近隣住民の皆さんへあいさつまわりをしましょう。
工事責任者だけでおこなうケースもありますので、事前に確認してみてください。
地鎮祭にもお金がかかります
地鎮祭では、神主さんへの支払い2~3万円(目安)と供物代がかかります。
近隣住民の皆さんへのあいさつまわりの際には手土産を持っていきましょう。
手土産は1軒あたり1,000円前後が目安です。
step
12基礎工事
工事が始まってからは、ときどき現場を訪れてみてください。
工事の進み具合が分かるほか、気になる点があれば担当者にすぐに確認できるというメリットがあります。
ときどき予告なしで見に行くことで、現場の雰囲気も引き締まり、大工さんも一生懸命に家を建ててくれます。
step
13木工事(上棟式)
上棟とは、柱や梁を組み上げたうえで屋根の一番上の部材である棟木を取り付けるときのことを指します。
とりあえずの家の骨組みが完成したタイミングのことですね。
上棟を終えたら、上棟式をおこなうのが一般的。
ですが、上棟式も地鎮祭と同様に、最近ではやらない方も増えています。
地域によって上棟式の内容が異なりますので、もし上棟式をやるなら施工会社の責任者に内容や段取りを確認しておきましょう。
工事費の一部を支払います
- 建築工事費の一部(25%が目安)
※やるなら上棟式費用も必要。5~10万円が目安です。
step
14屋根工事・外壁工事
屋根や外壁が整ってきて、家らしくなってきました。
住宅金融支援機構を利用する場合は、このタイミングで審査がおこなわれます。
step
15外壁・内壁下地工事・断熱工事
内と外の壁の下地を整えていきます。
断熱材を吹き付けるのはこの段階です。
step
16配管工事・配線工事
電気や水道を引き込むための工事です。
コンセントの設置を始めるタイミングですので、図面と突き合わせて確認しましょう。
コンセントの位置や数は暮らしやすさに大きく関係しますので、このタイミングは外さず現場に見に行きましょう。
step
17内部&外部仕上げ工事・内部建具工事
サイズや仕上げが設計図通りに施工されているかチェックしましょう。
後から追加したくなった間取りのアイデアなどがあれば、このタイミングまでなら場合によっては変更&追加が可能です。
ですが、後からのプラン変更はとても値が張りますので、やはりstep4~step6がいかに大事かが分かりますね。
工事費の一部を支払います
- 建設工事費の一部(25%が目安)
step
18設備機器工事
仕様書を確認しながら、あなたが採用した設備が正しく設置されているかを確認しましょう。
step
19外壁工事
外壁は家の印象に大きな影響を与えます。
プランニングの段階でイメージしていたような外壁になることを祈りながら現場へ赴きましょう。
step
20建物の完成・登記
最終確認はこれからですが、とりあえず家が完成しました!
完成した新居の水道・電気・ガスの契約や手続きはこの辺りまでに済ませておくと良いでしょう。
登記するにも費用がかかります
- 建物登記費用(10~20万円が目安)
step
21完了検査
建築基準法にのっとって建てられたかどうかを確認する作業のことを「完了検査」と言います。
完了検査にも費用がかかります
- 完了検査費用(1~2万円前後)
step
22竣工検査・引き渡し
いよいよ竣工です!引き渡しです!
たくさん時間とお金をかけて建てたマイホーム。
鍵をもらって中に入ったときはものすごく感動しますよ。
設計図通りに施工されているかを入念にチェックしましょう。
このタイミングを逃すと、もうやり直し工事もしてもらえなくなります。
ホームインスペクション業者に頼んで、プロの目線からチェックしてもらうのも良いでしょう。
最後の支払いです
- 建築工事費の残金
- 設計料の残金
- 追加工事費用の清算
- 火災保険料
step
23家具やカーテンの搬入
何もない新居に家具を搬入しましょう。
必要な家具を買い揃えると費用がかさむもので、数十万円~百万円前後は用意したいです。
意外とコストがかかるのがカーテン。
家具も含めて予算オーバーにならないように注意しましょう。
step
24引っ越し
家具も搬入して住める状態になったら、いよいよお引越し。
住民票の移転や、郵送物が新居に届くように変更するなど、意外と面倒な手続きが多いです。
工事中は少なからず音が出ますし、迷惑をかけたお詫びも兼ねて、改めて近隣の方にご挨拶まわりをしましょう。
引っ越し代も安くない
あくまで目安ですが、4人家族の場合では、近距離(50km前後)で10万円前後、遠距離(50km超)で30万円前後の引っ越し費用がかかります。
step
25新生活スタート!
本当におめでとうございます!
夢にまで見たマイホームでの暮らしがスタートしました。
住宅会社と契約してから新居での生活をスタートさせるまでの期間の目安は、6ヵ月~10ヵ月程度。
土地探し期間と住宅会社選び期間を含めると、1年以上かかっても全然不思議ではないですね。
住み始めたい時期が決まっているなら、ゆとりをもって家づくり計画を始めてください。
「検討するのが早すぎた」なんてことはありませんよ!
住み始めてからも色んな出費が…
- 不動産所得税
- 固定資産税
- 都市計画税
- 団体信用生命保険料
確定申告は絶対に忘れないで
まとめ:覚えておきたいのは「いつ何にいくら支払うのか」
家づくりの流れは分かりましたか?
特に大切なのは、お金のこと。
どんなタイミングで何にいくらかかるのか。
このポイントを把握しておかないと、必要なときにお金が全く無いなんてことも…。
資金計画がとても重要です。
あとはやはり注文住宅の醍醐味である、間取りプラン作成。
今回の記事でいうところのstep4~step6は特に力を入れるべきポイント。
工事が始まってから間取りを変更しようとするとコストが余計にかかりますし、最悪の場合、変更が間に合いません。
注文住宅を建てるからには、「どのような間取りの家にしたいのか」をご夫婦でよく話し合うことです。
以上、「家づくりの流れパーフェクトガイド」でした。