こんにちは!書きたい記事が泉のように溢れてきて困っています。
今ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)が熱い!みーーーんなZEHに興味津々!
お隣さんも、お向かいさんも、はす向かいさんも、気になるあの子も、みーーーんなZEHのことで頭がいっぱいです。
ZEH仕様にすると国から補助金が出ます!その額なんと最大100万円!(2018年5月27日現在)
利用できる制度はぜーーんぶ利用して1円でも1銭でも安く注文住宅を建てよう!
でも具体的に、どんな条件を満たして、どんな手順を踏めば、いくらの補助金がもらえるんでしょうか?
分かりやすくシンプルに、かつ詳しく書くところは詳しく…大胆、かつエレガントに…そんな記事に仕上がりました…(自称)。
「ZEHって何?美味しいの?」っていう人は以下の記事をチェックしてからこの記事を読むと美味しくなります。
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ZEHとは?笑っちゃうくらい簡単に分かりやすく解説!
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▼ZEHを超える「ZEH+」に関してはコチラ
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ZEH+とは?とにかく分かりやすい最強シンプル解説!
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ZEHの補助金が受け取れる条件は!?
ZEHの補助金を受け取るためには、ZEHの基準を全て満たしていなければいけません!
ではZEHの基準とは…?ZEHとは、以下の4項目を全てクリアした住宅のことです。
以下の4項目をクリアしなければ、ZEHの補助金は受け取れません!!!
1. 強化外皮基準を満たすこと
2. 省エネ基準の1次エネルギー消費量よりもさらに20%以上削減すること
3. 再生可能エネルギーを導入すること
4. これらの1~3により基準1次エネルギーから100%削減すること
難しい言葉ばかりで嫌気がさしますよね。
もっと簡単な言葉で分かりやすく説明すれば世間もZEHに興味を持つかもしれないのに!!
こんなんだからとっつきづらくてみんなよく分かってないんでしょうが!!
…って思いません?
でも安心してください。僕の記事は「分かりやすさ」が信条ですから!!!
1. 強化外皮基準を満たすこと
「外皮」とは、壁や天井、窓、ドアなど、「建物の内側と外側の境目」のことをいいます。
シンプルに言うと「外皮からの熱の出入りが少ない家にしてね」ってことなんです。
例えば夏の暑い日差し(熱エネルギー)を家の中に通さなければ、家の中は涼しく、エアコンをつける必要が無いですよね!
「ちょっと暑いかな」と思ってエアコンをつけても、冷たい空気を家の外に通さなければ、ちょっとエアコンをつけただけで部屋の中はずっと涼しいですよね!
外皮の性能が良ければ、それだけ省エネになるということなんです!
ZEHは言わば超ハイパー省エネ住宅なので、外皮を強くしなければZEHとは認めてくれないんですね。
「外皮1㎡あたりからどれくらいの熱エネルギーが出入りしているのか」を測ることで、外皮性能を検証することができます。
測った結果は数値として表され、数値が低ければ低いほど熱エネルギーの出入りが少ない(外皮性能が高い)住宅であることを表します。
このときの数値を「UA値」と言います。
UA値が強化外皮基準を下回ることができればZEHとして認めてもらえます。
強化外皮基準の数値は地域によって異なっており、具体的には下記の図のようになっています。
【住宅所在地地域区分】
地域の区分 | 都道府県名 |
1、2 | 北海道 |
3 | 青森県、岩手県、秋田県 |
4 | 宮城県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、長野県 |
5、6 | 茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井県、山梨県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県 |
7 | 宮崎県、鹿児島県 |
8 | 沖縄県 |
【ZEHの強化外皮基準】
地域の区分 | UA値 |
1、2 | 0.4以下 |
3 | 0.5以下 |
4 | 0.6以下 |
5、6 | 0.6以下 |
7 | 0.6以下 |
8 | 0.6以下 |
ZEH仕様の注文住宅を建てたい場合には、まず住所所在地地域区分をみます。
例えば東京都なら、住所所在地地域区分「5」に該当していますよね。
「5」はZEHの強化外皮基準で「UA値0.6以下」に該当しています。
つまり、例えば東京都でZEH仕様の注文住宅を建てる場合、UA値を0.6以下にすればZEH基準となり、補助金がもらえる条件に該当します!
とはいえ冒頭でも書いているように、ZEHの補助金をもらうためにはこの他に3つも条件が存在します!ZEH厳しすぎるっ…!
あなたの住みたい街の強化外皮基準はいくつかな?要チェックや…!
2. 省エネ基準の1次エネルギー消費量よりもさらに20%以上削減すること
1次エネルギーとは、石炭や石油、天然ガス、火力、水力、風力、原子力、太陽光など、自然から採取するエネルギーのことです。
人が日々の生活で使う電気はこれらの1次エネルギーを元に作られているので、消費電力を抑えることができれば1次エネルギーの消費を抑えることができます!省エネルギー!省エネです!
主に住宅では、空調や照明、給湯設備や換気設備などで多くのエネルギーが消費されているため、これらの消費エネルギーを抑えることができれば住宅で消費されるエネルギーの大部分が抑えられます。
そこで国は平成25年に「省エネ基準」というものを定め、高効率な空調設備や給湯設備などを導入して省エネな注文住宅を建てる人に対して補助金を出すことにしました。
省エネ基準の家は、従来の住宅に比べて1次エネルギーの消費量が少なく、エコで地球にやさしい住宅として、ZEH同様に国が推奨しています。
そんな省エネ基準よりもさらに1次エネルギー消費量を20%以上削減すること!これがZEHの補助金がもらえる条件その2です!!!
(引用:ZEHロードマップ)
もちろん外皮を強化することも1次エネルギー消費量を抑えることに繋がるので、
1次エネルギー消費量を20%以上削減するためには、外皮を強化することと、高効率な省エネ設備を導入することが重要です。というか必須です。
だからZEHは初期費用がドカンとかかるんですね!!!
外皮を強化するってことはそれだけ品質や性能の良い断熱材や窓を採用しないといけませんし、高効率な省エネ設備(エネファームなどが代表的)も購入しないといけませんから。
まあだからこそ補助金が出るんですけどね…。
3. 再生可能エネルギーを導入すること
これはもう非常にシンプル「太陽光発電パネルを屋根に乗せること」です!!ZEHの補助金がもらえる条件その3!!!
外皮を強化したり高効率設備を導入することはいわゆる「省エネ」。
太陽光発電は電力を創り出すことから「創エネ」なーーんて呼ばれています。
ちなみに太陽光発電パネル1枚当たりの大きさは縦1~1.2メートル × 横1~1.2メートルくらいで、1kW発電するための目安は、太陽光パネル5枚前後です。
ZEH仕様で建てる方の多くは4~6kWほど設置していますので、設置パネル枚数は20枚~30枚!!家の屋根ってそんなに大きかったっけ??
4. これらの1~3により基準1次エネルギーから100%削減すること
家庭で消費される1次エネルギーは「外皮を強化すること」「高効率設備を導入すること」で抑えつつ、「太陽光発電パネルを設置すること」で消費する以上の電力を創り出す!!
それにより、1次エネルギーの消費量を100%削減する(±0にする)こと!使った分と同じかそれ以上にエネルギー創ってるぜってこと!これがZEHの補助金がもらえる条件その4!!!
ZEH基準は満たした!さあ補助金を申請しよう!
いよいよZEHの補助金を受け取るべく、申請手続きをおこないます。
まず初めに大前提ですが、「ZEHビルダー」に登録されている住宅会社で建てないと補助金はもらえません!
ZEHビルダーに登録されている会社は「sii 環境共創イニシアチブ」のHPから確認することができるぞ!
補助金を申請するためには、定められた必要書類を一般社団法人環境共創イニシアチブに郵送する必要があります。
定められた必要書類は以下の9点です!
1. 交付申請書
2.補助金申請算定表
3.実施計画書
4.外皮計算書
5.一次エネルギー消費量計算書
6.求積図
7.設備および外皮の仕様・性能を証明する書類
8.建築図面
9.印鑑証明書
結構多いですね…。分からないことはお願いしたZEHビルダーに聞いてみましょう。
ちなみにZEHの補助金はいつでも申請できるわけではなく、環境共創イニシアチブが公募している期間中しか応募できません。
具体的な日にち等は決まっていないようですが、今までは春~秋にかけて公募していることが多いので要チェックです。
公募に関する情報は、環境共創イニシアチブのHP上で確認できます。
国がZEH補助金のために用意した予算が無くなり次第、公募は締め切られるので、早め早めから行動しよう!
申請しても受け取れないことがある…?
過去の実績では、6,368名が申請し、6,322名が受け取っていますので、99.27%採択されています。
受け取れなかった人は、ZEHの基準を満たしていなかったり、建築を急遽中止した人たちなので、
しっかりとZEH基準を満たし、正しく申請すれば100%補助金を受け取ることができます!!!
補助金はいくらもらえるの?
2018年5月27日現在、補助金額は70万円です!
さらに蓄電システム1kWあたり3万円(上限30万円)またはZEH仕様にするためにかかった経費の1/3のいずれか低い額を受け取ることができますので、補助金は最大で100万円!!
蓄電システムとは、大容量の蓄電池を使って電気を蓄えておく装置のことです。
商業施設などには当たりまえのように設置されていますが、一般住宅ではまだなかなか浸透していません。
太陽光発電パネルと併用することで更なる「創エネ」となりますし、停電時もさらに安心ですが、
蓄電池を置く場所が必要、蓄電池には寿命があるので交換が必要など、メリットデメリットがあります。
この蓄電システムは1kW3万円の補助金が受け取れるので、10kW設置すれば上限の30万円です。
70万円+30万円=100万円が補助金の最大額となります。
まとめ
ZEH補助金を受け取るためには、まずZEHの4つの基準を満たす家を建てます。
1. 強化外皮基準を満たすこと → 性能の良い断熱材や窓を採用し、外皮からの熱の出入りが少ない家にしてね。
2. 省エネ基準の1次エネルギー消費量よりもさらに20%以上削減すること → 高効率な省エネ設備を導入してね。
3. 再生可能エネルギーを導入すること → 太陽光発電パネルを設置してね。
4. これらの1~3により基準1次エネルギーから100%削減すること → 使う分のエネルギーをご家庭で創り出してね。
そのうえでZEH補助金の公募期間中に、必要書類を環境共創イニシアチブに郵送することで最大100万円のZEH補助金を受け取ることができます!!
もしあなたが寒がりで、「暖かい家に住みたい」とか。
もしあなたが暑がりで、「涼しい家に住みたい」とか。
毎月の光熱費を安くしたいとか。
そんな希望があるならZEHを検討してもいいかもしれませんね。